麻酔科勤務医のお勉強日記

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zoom RSS Q:サドルブロックとは?

<<   作成日時 : 2014/05/24 06:49   >>

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A:サドルブロックは脊椎麻酔の一種であり、よく対比される仙骨麻酔は硬膜外麻酔の一種だ。

サドルブロックは、「サドルブロック麻酔」、「サドル麻酔」とも、また単に「サドル」とも呼ばれる。日本語では「鞍状麻酔」。脊椎麻酔の麻痺レベルが S2 以下にとどまるものをいう。

麻酔範囲が、ちょうど自転車のサドルや、馬に付ける鞍(くら)に接する陰部肛門に限局されることから名付けられた。

患者さんに、手術台の上で下腿を下に垂らすように座位になってもらって、L4-5 か、L5-S1 で穿刺して、高比重の局所麻酔薬を少量(1-1.5 mL)使用するのが特徴だ。麻酔薬の注入後、5 分程度座位を保持してから、手術体位を取るようにしている。

痔核手術、尿道脱、前立腺生検など、会陰部・肛門の手術が適用となる。通常の脊椎麻酔に比べて、麻酔高が S 領域に留まることから、下肢の脱力がなく、血圧低下もない。

同じくクモ膜下腔を穿刺して薬液を注入するとは言え、腰椎棘突起の同定から、針の穿刺、骨に当たった場合の針の傾斜角度の調節など、通常側臥位で行う脊椎麻酔とは、90 度異なる操作が必要であるため、手技的にはほとんど別の麻酔法(手技)と心得た方が良い。

硬膜外麻酔や脊椎麻酔の穿刺頻度から言って、側臥位で穿刺する機会の方が圧倒的に多く、側臥位での穿刺には慣れていても、座位ので穿刺には不慣れで穿刺に苦労することも多い。座位でのクモ膜下穿刺に慣れてしまえば、側臥位で穿刺する場合に比べて正中を同定しやすいというメリットもある。

個人的には、サドルブロックが適用となるような症例でも、やや頭側が上がるように手術台を傾斜させて、通常の側臥位で穿刺し、穿刺針のベーベルを尾側に向けて薬液を注入し、すぐに仰臥位にすることで、麻酔域を L4 以下に限局させた低位脊椎麻酔で対応している。

いつもやっている側臥位なので、座位でのアプローチよりも初回穿刺での成功率は高いと思っている。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
初めて書き込ませていただきます
尿道切開術に入ったのですが
患者さんが
脊麻ではなくサドルブロックでの
麻酔方法でした
先輩になぜ脊麻ではなくサドルブロックの適応なのか
質問されましたが
答えられませんでした。
麻酔範囲の違いでしょうか?
でも、TURの場合はほとんどが
脊麻の適応ですし、、、
いろいろ自分なりに考えてはみましたが
答えが見つかりませんでした
よろしければ教えていただきたいです
よろしくお願いします
うみ
2014/09/19 21:39

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