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zoom RSS 急性疼痛治療のためのケタミンの使用:無作為化二重盲式プラセボ対照試験

<<   作成日時 : 2017/03/17 07:09   >>

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・疼痛は、米国における救急部(ED)受診の最もよくある理由の 1 つである。ケタミンは、N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体拮抗作用を有する鎮静剤である。最近の文献は、解離用量以下のケタミン(SDDK)の使用が急性疼痛に対して安全かつ効果的である可能性のを示唆している。本研究の目的は、ED における急性疼痛に対する補助薬として、解離用量以下のケタミンを評価することであった。

・これは急性疼痛を伴って ED を受診した成人患者における SDDK の使用を評価する、単施設前向き無作為化二重盲式プラセボ対照試験であった。患者は、ケタミン 0.3mg/kg か、またはプラセボを、静脈内にピギーバックで 15分 で投与した。研究の処置と共にモルヒネ 0.1mg/kg を静脈内投与した。主要評価項目は、処置開始 15 分後の患者の疼痛スコアであった。副次評価項目には、有害事象、レスキュー鎮痛剤消費量、患者の滞在時間、治療に対する患者満足度が含まれた。

・各群 30 人の患者が登録された。ケタミンを投与された患者の方が疼痛スコアの中央値は、15 分後の時点で対照群よりも低かった(3.5[四分位範囲{IQR} 1.0-7.3 vs 6.0[IQR4.0-9.0]; p=0.018)。重大な有害事象は発生しなかった。レスキュー鎮痛剤の使用量や滞在時間に差は検出されなかった。ケタミンを投与した患者(8.57[標準偏差{SD} 2.1])の方が、プラセボ投与群(6.05[SD 2.6]、p=0.01)よりも、疼痛管理について平均満足度スコアが高かった。

・ED に急性疼痛で受診した患者において、補助剤として使用した場合、0.3mg/kg を 15 分間投与した SDDK は、 30 分以内に、安全かつ有効な鎮痛をもたらした。

[!]:subdissociative dose ketamine を「解離用量以下のケタミン」と訳したが、「鎮静閾値以下の用量」という意味ではないかと思う。

【出典】
The Use of Ketamine for Acute Treatment of Pain: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial.
J Emerg Med. 2017 Mar 6. pii: S0736-4679(17)30129-4. doi: 10.1016/j.jemermed.2016.12.039. [Epub ahead of print]

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