麻酔科勤務医のお勉強日記

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zoom RSS ■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2017-03-16

<<   作成日時 : 2017/03/16 07:17   >>

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【問題1】(麻酔科学用語) 以下の略語のフルスペルと意味を答えよ。
(1) D&C (2) AB[S]R (3) DRG/PPS (4) PVT (5) IHD

[解答]
(1)dilatation & curettage:子宮内容除去
(2)auditory brain stem response:聴性脳幹反応
(3)diagnosis related groups/prospective payment system:疾患別関連群/包括支払方式
(4)paroxysmal ventricular tachycardia:発作性心室性頻拍
(5)ischemic heart disease:虚血性心疾患



[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(中枢神経) 頭蓋内圧亢進患者の麻酔について正しいのはどれか?

ア:脳卒中、浮腫を伴った脳腫瘍、外傷などによる脳損傷の後は、脳血流の自動調節能が不安定になる。

イ:頭蓋内圧亢進症患者の麻酔管理の目標は、頭蓋内容量を変化させないことである。

ウ:頭蓋内腫瘍による浮腫を抑えるのにコルチコステロイドは無効である。

エ:血液は頭蓋の容積の20%を占める。

オ:チオペンタールは頭蓋内圧を低下させるが脳酸素消費量は変わらない。


[解説] ア:○:脳卒中、浮腫を伴った脳腫瘍、外傷などによる脳損傷の後は、脳血流の自動調節能が不安定になる。慢性的高血圧があると自動調節能のカーブは右方移動する。
イ:×:頭蓋内圧亢進症患者の麻酔管理の目標は、頭蓋内容量を減少させることである。
ウ:×:頭蓋内腫瘍による浮腫を抑えるのにコルチコステロイドは特に有効である。
エ:×:脳組織は頭蓋の容積の75%を占める。脳脊髄液は頭蓋の容積の10%を、血液は15%を占める。
オ:×:プロポフォールとチオペンタールは頭蓋内圧と脳酸素消費量の両方を低下させるため好んで使用される。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p321-326



【問題3】(硬膜外麻酔) 硬膜外腔への局所麻酔薬またはモルヒネの投与について誤っているのはどれか。

ア:局所麻酔薬では低血圧が起こるが、モルヒネではない。

イ:モルヒネでは呼吸抑制が起こるが、局所麻酔薬では少ない。

ウ:モルヒネでは鎮静されて静かになるが、局所麻酔薬では少ない。

エ:モルヒネでは皮膚の痒みを訴えるが、局所麻酔薬ではない。

オ:モルヒネでは尿閉が起こるが、局所麻酔薬ではない。


[解説] 硬膜外モルヒネの大きな利点は、交感神経遮断作用および体位性低血圧が起こらず、循環虚脱や痙攣の発生がないことである。局所麻酔薬では、Th1〜L2の交感神経遮断の範囲により低血圧の程度が規定される。モルヒネでは1時間以内に早期呼吸抑制、3〜6時間に最大となる晩期呼吸抑制が起こる。局所麻酔薬では頚部>胸部>腰部の順に換気能力が障害される。モルヒネの方が鎮静作用が強く、掻痒感が見られるが、局所麻酔薬ではいずれも少ない。モルヒネでも局麻薬でも尿閉は起こる。


[正解] (オ) [出典] 第28回麻酔指導医認定筆記試験:B6



【問題4】(吸入麻酔) 1994年、日本の人為的亜酸化窒素排出量の( )%が麻酔用亜酸化窒素となった。
1) 10 2) 20 3) 40 4) 2.5 5) 1.0

[解説] 全身麻酔のほぼ全例に使用している亜酸化窒素は、自然の大気中にも存在し、その濃度は産業革命以前の数千年にわたってほぼ一定であったが、1950年頃から徐々に上昇傾向となり、日本では1994年人為的亜酸化窒素排出量の2.5%が麻酔用亜酸化窒素となった。地球温暖化ガスの削減目標が6%であることを考えると麻酔科医が担う麻酔用亜酸化窒素の2.5%の意味は重い。せめて低流量麻酔に移行すべきである。


[正解] 4 [出典] 日本臨床麻酔学会誌 Vol19-No1-p9

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