麻酔科勤務医のお勉強日記

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zoom RSS 待機的単椎間顕微鏡下椎間板切除術の術後疼痛緩和のためのトラマドールとパラセタモールの併用

<<   作成日時 : 2017/03/18 08:03   >>

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・術後疼痛管理のためにトラマドールとパラセタモールの併用が、頻繁に使用されている。脊椎手術のためのこの併用に関する文献は限られている。著者らの目的は、顕微鏡下椎間板切除術後の術後痛に対して、パラセタモール 1g と低用量トラマドール(1mg/kg:1T 群)との併用を、パラセタモール 1g と高用量トラマドール(1.5mg/kg:1.5T 群)の併用と比較することであった。著者らの主要評価項目は、術後 4 時間の視覚アナログ尺度の疼痛スコアであった。

・本前向き無作為化三重盲式臨床試験は、カラチのアガカン大学病院で行われた。年齢 18 歳から 50 歳の 94 人の患者で、待機的単椎間顕微鏡下椎間板切除術をを予定された患者を無作為に 2 群のうちの 1 群に割り当てた。手術終了 20 分前に、患者は試験薬物を投与された。

・群間に有意な人口学統計学的差はなかった。ひどい疼痛を訴えた患者はいなかった(VAS>6)。平均疼痛スコアは、群間に有意差はなかった。4 時間後の平均スコアは、1.5T 群では 2.17(1.38)、1T 群では 1.74(1.37)であった。この差は統計学的に有意ではなかった(P=0.14)。1.5T 群では、悪心嘔吐をきたいた患者が 13 人であったが、1T 群では 2 人の患者で報告された。これは統計的に有意差があった(P=0.004)。鎮静スコアは群間で同様であった。

・低用量トラマドール(1mg/kg)とパラセタモールの組み合わせは、高用量トラマドール(1.5mg/kg)とパラセタモールの組み合わせと比較して、同等の鎮痛作用で、悪心嘔吐の発生率の減少を示す。

[!]:多種薬物併用で、各薬物の副作用を最小限にするのは基本的なアプローチだ。

【出典】
Tramadol-Paracetamol Combination for Postoperative Pain Relief in Elective Single-level Microdisectomy Surgery.
J Neurosurg Anesthesiol. 2017 Apr;29(2):157-160. doi: 10.1097/ANA.0000000000000274.

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