麻酔科勤務医のお勉強日記

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zoom RSS 高酸素血症:SpO2 はどの程度まで患者は安全なのか?人工呼吸下の ICU 患者での研究

<<   作成日時 : 2017/03/18 08:02   >>

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・重症患者の動脈血高酸素症と有害転帰との関連性についての懸念が表明されている。酸素化状態は、一般に末梢の酸素飽和度モニター(SpO2)によって非侵襲的にモニターされる。しかし、重症患者の特定の SpO2 値以上の高酸素のリスクは不明である。本研究の目的は、動脈高酸素症の罹患率が明らかに上昇する SpO2 の閾値を調査することであった。

・これは、三次紹介施設での成人人工呼吸下集中治療患者の横断研究である。100 人の患者で、著者らは 200 回の動脈血ガス(ABG)を収集し、同時に SpO2 値、ならびに循環動態パラメータと換気パラメータ、投与血管作用薬を収集した。治療的低体温下の患者は除外した。

・PaO2>100mmHg、または>125mmHg と定義される動脈過酸素のリスクは、SpO2 がそれぞれ≦95%、または≦96% の場合には無視できるものであった。SpO2 が 100% の ICU 患者の大多数(PaO2>100mmHg と 125mmHg で、それぞれ 89% と 54%)は、動脈血高酸素を有していた。SpO2 と PaO2 との関係は、循環動態や他の臨床的変数(pH、PCO2、体温、最近の輸血)によっては明らかには影響されなかった。

・重症疾患患者では、SpO2 >95% で、動脈過酸素症の有病率が上昇する。この飽和度値以上では、酸素補給は、高酸素症の副作用を潜在的に受けやすい患者には注意して投与すべきである。

[!]:重症患者では、酸素飽和度が 100% だと喜んではいけない。過酸素症の事が多いので、90台後半になるように酸素濃度を下げよう。

【出典】
Hyperoxia: At what level of SpO2 is a patient safe? A study in mechanically ventilated ICU patients.
J Crit Care. 2017 Mar 2. pii: S0883-9441(16)30913-3. doi: 10.1016/j.jcrc.2017.02.031. [Epub ahead of print]

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