超音波ガイド下腋窩神経ブロック:新しい方法のボランディアでの研究

・斜角筋間上腕神経叢麻酔(IBPB)は、肩手術の周術期疼痛管理のための絶対的標準手技である。しかし、IBPB の副作用と潜在的重症合併症を避けるためには、より末梢部での技術が望ましい。 そこで、本研究では、超音波ガイド下特異的腋窩神経ブロック施行の新しい方法を開発し記載した。

・初期調査の後、健康なボランティア 12 人を対象とした。神経刺激針先端を、小円筋、三角筋、上腕三頭筋、上腕骨骨幹部で囲まれた神経血管鞘内で、後上腕回旋動脈の頭側に留置した後に、8ml の局所麻酔薬(リドカイン 20mg/ml)を注射することによって、インライン超音波ガイド下特異的腋窩神経ブロックを行った。針の位置は、同時に行った神経刺激によって補助された。ブロック施行前、施行後 15、30、60、90、120 分後と、ブロックの消失まで 30 分毎に、腋窩神経の知覚(ピンプリックとコールド・テスト)と運動(能動的抵抗力)ブロックを評価した。

・12 人のボランティア全員は腋窩神経の知覚ブロックを呈し、10 人は完全な運動ブロックを呈した。たとえ直接に腋窩神経の視覚化が困難であったとしても、容易に認識できるエコー上の目印でブロックを実行するのは簡単であった。ブロック持続時間は、およそ 120 分であった。

・本研究では、特異的に腋窩神経をブロックするための、新しい超音波ガイド下のテクニックを解説した。この新しいブロックの臨床における潜在的役割は、まだ未定である。

[!]:これはいわゆる「腕神経叢ブロックの腋窩アプローチ」とは全く異なるもので、腋窩神経(Axillary nerve)という肩関節周辺の知覚と運動を司る神経を、超音波ガイド下にコンパートメント・ブロックしようとする方法である。

【 出 典 】
Ultrasound-guided block of the axillary nerve: a volunteer study of a new method
Acta Anaesthesiologica Scandinavica Article first published online: 11 APR 2011

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック