ラリンジアルマスク挿入指標としての聴覚誘発電位と臨床徴候の比較

Comparison of auditory evoked potential index and clinical signs as indicator for laryngeal mask airway insertion

Acta Anaesthesiologica Taiwanica Volume 49-1 P 3-6, March 2011

・聴覚誘発電位(AEP)インデックスは、麻酔深度を評価するための数種の生理学的パラメータのうちの1つである。本研究では、静脈内プロポフォールとフェンタニルの標準的ボーラス投与による全身麻酔下で、ラリンジアルマスク・クラシック(C-LMA)挿入において、AEPモニタリングが臨床徴候よりも麻酔深度の評価に優れた情報を提供することができるかどうか調査した。

・小手術のために全身麻酔を必要とする成人患者170人を対象として、麻酔深度とC-LMA挿入の至適条件の評価方法として、AEP監視(A群)または臨床徴候による判断(B群)に無作為化された。下顎の弛緩状態を含む挿入状況、運動、気道への損傷と気道反射の存在、挿入成功率、導入時間を記録して比較した。

・2群は、患者属性については同様であった。心拍数の前値は、A群では、B群よりも低く(74±14bpm vs 78±14(p=0.0267))全研究時間を通して持続した。全身麻酔導入中の心拍数の変化に関しては、両群間に有意差はなかった。体動の発生率は、AEPモニタリングを行ったA群患者では、B群患者よりも少なかった(2.4% vs 28.2%、p<0.0001)。望ましからぬ事象のうち、嚥下運動は、0% vs 7.1%;p=0.0126、喉頭痙攣は、0% vs 4.7%;p=0.0430、気道反射の出現は1.2% vs 11.8%、p=0.0050、挿入成功率は、100% vs 94.1%;p=0.0232、下顎の弛緩は、83.5% vs 70.6%;p=0.0448であった。両群差が、気道損傷と導入所要時間には群間差はなかった。

・本研究から、AEPインデックスをモニタリングすることにより、静脈内プロポフォールとフェンタニルのボーラス投与による全身麻酔導入中のC-LMA挿入に際して、挿入成功率が高く、気道反射の出現が少なく、体動の発生が少なく、優れた情報を提供できることが証明された。

[!]:ラリマ挿入時の至適麻酔深度を得るのに、わざわざAEPを使用するとは・・・・、すごい丁寧というか、われわれが野蛮、あるいは適当すぎるのか?

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