重症敗血症患者での合成膠質液と晶質液の腎への影響:前向き連続比較

Renal effects of synthetic colloids and crystalloids in patients with severe sepsis: A prospective sequential comparison
Critical Care Medicine: June 2011 - Volume 39 - Issue 6 - pp 1335-1342

・ヒドロキシエチル澱粉200は敗血症で腎障害と関係しているが、ヒドロキシエチル澱粉130/0.4とゼラチンはその程度が軽いと考えられている。本研究では、非膠質だけによる輸液治療が急性腎障害の発生率を低下させると仮定した。

・重症敗血症患者の外科集中治療室在室中の前向き連続比較である。標準的輸液治療から変更して、2005年1月から2005年6月までは、主に6%ヒドロキシエチル澱粉で、2006年1月からの2006年6月までは、4%ゼラチンで、2008年9月から2009年6月までは非膠質だけを投与した。

・急性腎障害は、少なくとも1つのRIFLEクラスの存在によって定義された; 118人はヒドロキシエチル澱粉を、87人はゼラチン、141人は非膠質だけを投与された。ベースライン血清クレアチニン値は同程度であった。 患者は、累積投与量にして中央値46(四分位領域、18-92)mL/kgのヒドロキシエチル澱粉と43(四分位領域、18-76)mL/kgのゼラチンを投与された。 総輸液量の中央値は、ヒドロキシエチル澱粉群で649(四分位領域、275-1098)mL/kg、ゼラチン群で525(237-868)mL/kg、晶質液群で355(173-911)mL/kgであった。多重検定の調整後、ヒドロキシエチル澱粉で統計的に有意差があった。平均1日輸液投与量と輸液バランスは、晶質液群で第0と1病日に高値であった。急性腎障害の発生は、ヒドロキシエチル澱粉群で70%(調整p=.002)、ゼラチン群で68%(調整p=.025)、これに対して非膠質群では47%であった。腎代替療法を必要としたのは、晶質液群(20%)と比較して、ヒド??蹈?轡┘船訶段慣押??慨セ?ぢ調節p=.086)とゼラチン群(34%; 調節p=.162)で高い傾向があった。集中治療室と病院死亡率は、各群で同程度であった(ヒドロキシエチル澱粉: 35%と43%; ゼラチン: 26%と31%; 非膠質: 30%と37%)。

・非膠質輸液による体液回復の効果は同等で、最初の2日だけ輸液バランスがよりプラスになったが、急性腎障害の発生率は少なかった。

[!]:高分子物質が腎臓に沈着して障害を起こすのだろうな。しかし、晶質液群の総輸液量が最も少ないのは予想外だ。なぜなんだろう。

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