開心術中の 6%HES 含有電解質溶液(Volulyte)の効果と安全性

Efficacy and Safety of Hydroxyethyl Starch 6% 130/0.4 in a Balanced Electrolyte Solution (Volulyte) During Cardiac Surgery
Journal of Cardiothoracic and Vascular Anesthesia published online 23 February 2011.

・生食ベースの溶液の大量注入は高クロル血症性代謝性アシドーシスの発生に関与する可能性があり、コロイド含有電解質溶液の使用は術後の酸塩基平衡を改善するかもしれない。近年開発された急速分解性の6%HES 130/0.4のキャリヤーを選択的に変えて、2種類のヒドロキシエチル澱粉(HES)溶液の同等性とクロルレベルと酸塩基平衡に与える影響を、心臓手術患者で研究した。

・患者81人を対象とした、2つの心臓手術施設での前向き無作為二重盲検研究である。患者は、術中術後の循環動態安定化のために以下のどちらかの溶液を投与された;6%HES130/0.4電解質(Volulyte;フレゼニウスKabi、バートホンブルク、ドイツ)または6%のHES130/0.4生食(Voluven;フレゼニウスKabi、バートホンブルク、ドイツ)。両製剤が、ボリューム効果に関して同等の治療効果があり、血漿クロルレベルと酸塩基平衡に関して電解質溶液の優位性を連続的に測定した。

・両製剤とも同等量が術後6時間までに投与された。電解質群で2,391±518mL、生食群で2,241±512mL。群間差の95%信頼区間(-77;377mL;平均150mL)は、あらかじめ定義された間隔(-500、500mL)内に完全に留まったので、同等性が証明された。血清クロル濃度(mmol/l)は前値を除いて低く(手術終了後;p<0.05)、動脈血pHは全時点で電解質群の方が高く、BEは前値後の全時点で(p<0.01)低下が少なかった。

・循環動態安定化に必要としたHESの総量は、両群間で等しかった。HES電解質群で血清クロル濃度が有意に低かったことから、同じ注入量でもクロル負荷が少ないことを反映した。HES電解質群では、アシドーシスが有意に少なかった。

[!]:HESとサリンヘスに置き換えて読むとよいかも。

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