肥満患者の吸入酸素濃度と肺合併症:PROXI Trial の亜群分析

Inspiratory Oxygen Fraction and Postoperative Complications in Obese Patients: A Subgroup Analysis of the PROXI Trial
Anesthesiology June 2011 - Volume 114 - Issue 6 - pp 1313-1319

・肥満患者には、手術部位感染症(SSI)を含む術後合併症の大きなリスクがある。本研究では、開腹術を受ける肥満患者で高い吸入酸素濃度(80%)がSSIと肺合併症及ぼす効果を評価した。

・本研究は、デンマークの多施設での、患者と観察者に伏せられた、緊急あるいは定時の開腹術を受ける患者1,400人のPROXI Trialに組み入れらたBMI≧30kg/m2の肥満患者の計画的分析である。患者は、術中と術後2時間の間、無作為に80%か30%の酸素を投与された。一次転帰は、14日以内のSSIであった。二次転帰は、無気肺、肺炎、呼吸不全であった。

・213人の患者は、BMI≧30kg/m2であった。BMIの中央値(5-95%範囲)、80%と30%酸素群患者で、それぞれ 34kg/m2(30-44)と33kg/m2(30-41)であった。SSIは、80%群と30%群でそれぞれ、32/102人(31%) vs 29/111人(26%)の患者に発生した(オッズ比、1.29; 95%CI、0.71-2.34; P=0.40)。さらに、80%群と30%群で、無気肺は 9% vs 6%、肺炎は 6% vs 5%、呼吸不全は 8% vs 5%で、肺合併症の発生頻度に有意差はなかった。

・30%酸素と比較して、80%酸素の投与は、肥満患者でSSIの頻度を減らさなかった。さらに、酸素濃度と肺合併症のリスクの間には有意な関係は認められなかった。

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