気管挿管中に加わる上顎門歯への力と初心者による挿管の歯牙損傷のリスク:マネキン研究


Forces applied to the maxillary incisors during tracheal intubation and dental injury risks of intubation by beginners: A manikin study
Acta Anaesthesiologica Taiwanica Volume 49-1 , P 12-15, March 2011 .

・挿管中の歯牙損傷は、経験の少ない初心者が行ったときに、より頻繁に起こるかどうかについて調査しようとした。経験のある麻酔科医と経験の少ない医学生とで、喉頭鏡が細工マネキンの上顎歯に与える力を測定して、歯牙損傷のリスクを推定した。

・麻酔科医32人と医学生32人が、本研究に参加した。各受験者は、無作為順で2つのシナリオで気管挿管を行った。シナリオ1では、緊急の状況下で、受験者は正常な歯牙の状態にある患者として、マネキンに気管挿管を行った。 シナリオ2では、通常の麻酔を行う状況下で、受験者は歯牙動揺のある患者として、マネキンに気管挿管を行った。

・シナリオ1と2での平均最高力は、それぞれ経験群で6.1と1.1N、非経験群で7.7と3.8Nであった(シナリオ2、p<0.05)。非緊急状況では、非経験群は、経験群よりも強い力を適用した。しかし、非経験群が適用した最大の力は、40.2Nで、通常の切歯の最大咬合力より大幅に低かった(150~200N)。

・本結果から、喉頭鏡を扱う人の経験度は、健康な歯牙状態の患者での歯牙損傷の重要な決定因子とはならないことが示唆された。

[!]:健常な歯牙状態では、めったに歯牙損傷は起こらない。術前からの歯牙動揺がある場合に、不用意に大きな力が加わってしまった場合に起こることがほとんどだろう。重要な因子=術前歯牙動揺+過大な力

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