ICU長期在室患者の転帰と死亡に関わる危険因子:後ろ向き分析

Outcome and mortality risk factors in long-term treated ICU patients: a retrospective analysis
Minerva Anestesiologica 2011 April;77(4):427-38

・ICUに長期間にわたって滞在(LOS)した重症患者の予後と転帰についてはほとんど何も分かっていない。本研究では、30日以上の集中治療を必要とした患者で、死亡率とその危険因子を調べた。

・2005~2007年までにドイツの大学病院の外科集中治療室(ICU)で収集したデータを、後向きに単施設分析した。全ての患者属性データと臨床変数を収集した。短期的、長期的死亡にかかわる危険因子を検出するために、単変量、次いで多変量回帰分析を行った。

・総計で、10 737人の患者がICUに収容された;136人の患者が長期治療の基準を満たし、そのうちの75%(N=102)がICUから退室した。1年後生存率は、61.8%(N=60)であった。最も有意な危険因子は、長期人工呼吸を伴う肺合併症と敗血症に至る感染性障害であった。しかし、敗血症は転帰の予測因子ではなかった。ウィーニングの失敗は30日目で67.6%(N=92)に存在したが、全滞在経過では、症例の37.5%(N=51)に減少した。短期的および長期的予後は、ウィーニングの成功によって決定された。

・重症患者の長期的治療は相当な努力を必要とするが、この特定の患者集団の転帰はかなり良好であった。長期にわたる人工呼吸とウィーニングは、敗血症とは無関係に死亡率に影響する要因である。長期滞在後でも、そこそこの改善が示されたので、ウィーニング・プロセスに更なる注意が払われるべきである。

[!]:ICUに長期に滞在したからと言って、予後が悪いというわけではない。

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