高用量トラネキサム酸は分娩後出血で出血量を減少させる

High-dose tranexamic acid reduces blood loss in postpartum haemorrhage
Critical Care 2011, 15:R117 Published:2011-04-15

トラネキサム酸5.png・分娩後出血(PPH)の診断時点で高用量トラネキサム酸(TA)を投与すれば出血量を減らすことができるかどうか調査した。これは、無作為抽出多施設非盲検試験であった。経腟分娩後に800mlを超えるPPHのある女性を無作為にTA投与群と非投与群(対照群)に割り当てた(1時間で初期負荷投与量4g、引き続き1g/hで6時間)。両群で、赤血球製剤(PRBC)と膠質液が、フランスのガイドラインに従って使用できた。追加的な凝固促進剤の使用は、難治性出血が生じた場合だけ許された。一次目的はPPH出血量減少におけるTAの有効性の評価であり、二次目的はTAがPPH持続時間、貧血、輸血、侵襲的処置の必要性に与える効果であった。

・144人の女性は、プロトコル(各群72人)を完全に完了した。登録から6時間後までの出血量は、対照群(中央値[第1~3四分位値]=221[105-564]mL、P=0.041)よりもTA投与群(173[59-377]mL)で有意に少なかった。TA群では、出血持続期間は短く、重症PPHへの進行とPRBC輸血は対照よりも頻度が少なかった(P<0.03)。 侵襲的処置は、TA群では4人で、対照群では7人(P=NS)で行われた。PPHは、TA群の女性の93% vs 対照の79%で子宮収縮薬とPRBC投与だけで止血した(P=0.016)。軽度の一過性副作用が、対照群よりもTA群でしばしば発生した(P=0.03)。

・本研究は、高用量TAがPPHの出血量と母体罹患率を減少させることを初めて証明した。本研究は安全性に言及する能力はないが、観察された副作用は穏やかで一時的であった。TAが侵襲的処置の必要性と母体の罹患率を減少させることができるかどうか調査するために、より大規模な国際的研究が必要である。

[!]:「高用量」ってマジ高用量だな。なんと、4g+6gで計10g=10Aだ!こんなに使っても、大した副作用はないのか・・・。

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