救急患者のトリアージ用に修正SOFA(MSOFA)

A Modified Sequential Organ Failure Assessment Score for Critical Care Triage
Disaster Med Public Health Prep. 2010 Dec;4(4):270-2.

・SOFA(Sequential Organ Failure Assessment)スコアは重症患者が大量発生した際に、患者のトリアージに推奨されてきたが、それは4種類の検査測定値を必要とし、それは医療資源が逼迫している場合には実用的でない場合がある。検査データを1種類だけ必要とする修正SOFA(MSOFA)は、SOFAスコアと同じくらい効果的に患者の転帰を予測できると仮定した。

・24ベッドの内科・外科・外傷ICUでの前向き観察研究で得たデータを後ろ向きに誘導した後、2008年中に入室した全患者についてSOFAとMSOFAを算出して、死亡と人工呼吸の必要性を予測する能力を比較した。

・総患者数 1770例(男性56%)、30日死亡率10.5%、が研究対象となった。第1病日のSOFAとMSOFAは、ROC曲線下面積(AUC)がそれぞれ、0.83(95%信頼区間0.81-.85)と0.84(95%信頼区間0.82-.85)で死亡率予測能は同様に良好であった(P=0.33)。第3病日に残っているICU在室患者828人で、SOFAとMSOFAの死亡率予測のAUCは、それぞれ、0.78と0.79であった。第5病日のスコアの死亡予測能はあまり良くなかった。第1病日のSOFAとMSOFAは3日目の人工呼吸の必要性を、それぞれAUC=0.83と0.82で予測した。SOFAとMSOFAの最高区分(>11点)に対する死亡率はそれぞれ、53%と58%であった。

・MSOFAはSOFAと同程度に死亡率を予測して、医療資源が逼迫した状況でも容易に評価できるが、どちらの方法をトリアージに使用しても生存率の高い多くの患者を除外できるだろう。

[!]:具体的には、SOFAはビリルビン値、PaO2、クレアチニン、血小板数の4種類の検査データが必要であるが、MSOFAでは、クレアチニンしか必要としない。PaO2/FiO2の代りにSaO2/FiO2を使用し、ビリルビン値の変わりに黄疸の有無をパラメータとし、血小板は含めない。


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