婦人科腹腔鏡手術での高濃度酸素吸入が術後悪心嘔吐に与える影響

Effects of high intraoperative inspired oxygen on postoperative nausea and vomiting in gynecologic laparoscopic surgery
Journal of Clinical Anesthesia Volume 22, Issue 7, Pages 492-498 (November 2010)

・標準的な吸入酸素濃度(FIO2)=0.3と比較して、術中FIO2=0.8と0.5の、術後悪心嘔吐(PONV)予防における有効性を評価した。

・総合病院のPACUと婦人科病棟での前向き無作為化(二重盲検)対照研究。定時の婦人科腹腔鏡手術を受けるASA-PSⅠ・Ⅱの21~76歳の女性患者120人を対象に、空気+30%酸素(FIO2 = 0.3、G30群)、空気+50%酸素(FIO2 = 0.5、G50群)、空気+80%酸素(FIO2 = 0.8、G80群)の混合ガスを吸入するように無作為化された。各群36人。標準化されたセボフルラン全身麻酔、術後疼痛管理、制吐剤投与が行われた。嘔気嘔吐の頻度を早期(0~2時間)と、後期(2~24時間)に、また、レスキュー制吐剤の使用量、嘔気の程度と疼痛の重症度を評価した。

・早期評価期間でも後期でも、PONVの頻度に3群間に全体的な差はなかった。G80群は、2時間の時点では、G30群より有意に嘔吐が少なかった(それぞれ 3%(1/36) vs 22%(8/36);P=0.028)。吐き気スコア、レスキュー制吐剤使用量、ペインスコア、オピオイド消費量は、群間差がなかった。

・FIO2=0.8とFIO2=0.5は、嘔吐予防なしの患者ではPONVを低下させない。術中のFIO2=0.8は、早期の嘔吐だけに有益な影響を及ぼす。

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