ショック早期における平均動脈圧と腎不全の関係;前向き探究的コホート研究

Relation between mean arterial pressure and renal function in the early phase of shock: a prospective, explorative cohort study
Critical Care 2011, 15:R135 Published:2011-06-06
・腎のオートレギュレーションが障害されるために、低血圧誘発性腎障害を受ける患者では、急性腎不全(AKI)の進展を避けるためには、推奨平均動脈圧 65mmHg よりも高いレベルを必要とするかもしれない。

・持続性低血圧患者217人を対象に、前向きに追跡し、包含72時間にAKIを呈するであろう患者間で最初の24時間の平均動脈圧の経過を比較した(AKIh72は、[クレアチニンと尿量の基準を使って]RIFLE分類で「傷害(injury)」または「不全(failure)」であるか、腎代替療法の必要な場合と定義された)。この比較は包含6時間後の時点でのAKIの有無と、包含時点でのセプティック・ショックの有無に従って、異なる4群間で行われた(AKIh6は、最初の6時間以内に血清クレアチニン>前値の1.5倍と定義された)。6時間~24時間にわたって平均したMAPがAKIh72を予測する能力をROC曲線下面積で評価し、群間で比較した。

・6時間~24時間で、あるいは12時間~24時間で平均したMAPは、AKIh6のあるセプティック・ショック患者群でだけ、AKIh72を呈した患者では、そうでない患者よりも有意に低かった。その他の3群では、MAPとAKIh72にはなんら関係が認められなかった。

セプティック・ショック+AKIh6の患者では6時間~24時間、あるいは12時間~24時間で平均したMAPは、AKIh72を予測能としては、それぞれAUC=0.83(0.72-0.92)、0.84(0.72-0.92)であった。これらの患者群では、AKIh72を防ぐためのMAPの最良値は、72~82mmHgであった。

・セプティック・ショックと初期の腎機能障害がある患者群では、急性腎不全を避けるには、MAP 72~82mmHg が必要であろう。

[!]:すでに腎機能低下をきたしている患者では、通常よりも血圧を高く維持しなくてはいけないということだな。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック