ブルガーダ症候群患者の麻酔管理:一連の症例と文献レビュー

Anesthetic management of patients with Brugada syndrome: a case series and literature review
Canadian Journal of Anesthesia published online 23, June 2011
・単施設で治療された Brugada症候群(BrS)と診断された患者の麻酔管理と周術期の転帰をレビューし、その結果と現存する文献の包括的レビューとを比較した。

・メイヨー・クリニックでBrSと診断された患者の麻酔記録を、投与薬剤、ST変化、死亡・血行動態不安定・不整脈を含む合併症の発生に重点を置いて、後ろ向きにレビューした。2000年から2010年にかけて延17回の手術を受けた8人の患者が同定された。4人の患者で計20回の有意なST上昇が記録され、そのうちいくつかは、麻酔薬投与と時間的に近接して起こっていた。これら上昇は、無事に消失した。記録された不整脈はなく、麻酔からの回復は無事に進行した。BrS患者の文献レビューでは43人の患者で延52回の麻酔が確認された。記録された合併症には、ブルガーダ心電図パターンの発現、多形性心室頻拍のエピソード(それは自然に洞調律に復した)、硬膜外麻酔の状況下で術後に心室細動をきたしたエピソードであった。

・今回の一連の症例および文献レビューでは、BrS患者は病気に関連した不都合な合併症なく麻酔に耐えた。プロポフォールと局所麻酔薬はBrS患者で不整脈を誘発する理論上の危険性を有しているが、明確なエビデンスには欠ける。しかし、不整脈を誘発する可能性を認識していれば、特にプロポフォール注入については当然注意を要する。ST上昇を悪化させ、引き続き不整脈につながるような因子(例えば、高体温、除脈、高K・低K・Caといった電解質異常)は回避するか、是正されなくてはならない。

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