病院前の場面での緊急挿管にエアトラック喉頭鏡を使用:無作為対照試験

Use of the Airtraq laryngoscope for emergency intubation in the prehospital setting: A randomized control trial

Critical Care Medicine: March 2011 - Vol.39-3 - pp 489-493

・困難気道患者において、直接喉頭鏡と比較して、光学エアトラック喉頭鏡(Prodol Meditec、Vizcaya、スペイン)は利点があることが示された。さらにまた、経験の少ないALSプロバイダーにとっても使いやすく、取り扱いが簡単であることが示唆された。そこで、本研究では、病院前で使われた場合に、エアトラックが従来の直接喉頭鏡による挿管の、信頼できる代替手段となるかどうかについて調査した。

・オーストリア、ウィーナー・ノイシュタットにある総合病院の麻酔科と提携したEMSヘリコプタ、あるいは地上救急隊とともに出動する麻酔科医師、あるいは救急医が提供する気管挿管を必要とする救急患者群での前向き無作為対照試験である。

・18ヵ月の研究時間中に、212人の患者が登録された。第一選択の気道器具としてエアトラック(n=106) vs 直接喉頭検(n=106)を使用したとき、それぞれの成功率は47% vs 99%であった(p<0.001)。エアトラック挿管が失敗した理由は、本器具のファイバーオプティック特性(すなわち、血液と吐物による視界障害、n=11)、または、おそらく取扱い上の問題(すなわち、カフ損傷、チューブ誤留置、声門の不適当な視覚化、n=24)に関連があった。エアトラック挿管が失敗した患者56人のうち54人では、1回目の直接喉頭鏡による試みで成功し、残りの2例と、直接喉頭鏡で成功しなかった1例で、最終的にはFastrachラリンジアルマスクを使用して気道確保された。成功率とBMI、年齢、気道管理の適応、救急隊、医師経験度の間には相関がなかった。

・本結果に基づき、手術室で十分な臨床経験を習得しない状態では、病院前の状況で、第一選択の気道確保器具としてエアトラック喉頭鏡を使用することは推薦できない。我々は、エアトラック喉頭鏡の臨床学習過程は、麻酔科の文献で報告されるているよりも非常に長いと結論する。

[!]:おそらく、エアトラック挿管をほとんど練習せずに、いきなり実践に持ち込んだ結果ではないだろうか。当然のことだが、器具の評判よりも自分がその器具をどれだけ確実に使いこなせるかの方が重要だ。

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