全身麻酔下での経鼻挿管に対する血行動態反応:ファイバー挿管と直接喉頭鏡の比較

Haemodynamic Response to Nasotracheal Intubation under General Anaesthesia - A Comparison between Fiberoptic Bronchoscopy and Direct Laryngoscopy

J Anaesth Clin Pharmacol 2010; 26(3): 335-339

・気管支ファイバーによる気管挿管は、口咽頭構造への刺激を避けられるので、挿管への循環反応を減らせると考えられる。

・20~60歳の年齢層の両性の患者100人を対象に、気管支ファイバー(A群)かマッキントッシュ喉頭鏡(B群)による経鼻挿管に無作為に割り当て、全身麻酔下で経鼻挿管施行中の心拍数と血圧の変化を測定した。2群間の心拍数(HR)、収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)、平均動脈圧(MAP)とRPPを、ベースラインと導入後、さらに、スコープ挿入時と、挿管時に比較した。挿管3、5、10分後にも同様に比較した。

・頻脈とSBP・DBP・MAP・RPPの増加といった血行動態上の反応は、気管支ファイバーと従来の喉頭鏡による経鼻挿管の両方で起こった。スコープ挿入後、および挿管後に、同程度の頻脈が両群にみられた。SBP、DBP、MAP、RPPは、喉頭鏡による挿管よりも気管支ファイバーによる挿管の方が有意に上昇した。

・経鼻挿管に対する血行力学的反応を減少させる観点からは、気管支ファイバー挿管は、従来の喉頭鏡による挿管に勝る利点を有さない。

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