麻酔と発達中の脳に対する神経毒性:臨床的関連性

Anesthesia and neurotoxicity to the developing brain: the clinical relevance

Pediatric Anesthesia first published online: 6 APR 2011

実験室での研究で、全身麻酔薬が動物の発育過程の脳で、ニューロンのアポトーシスの増加と樹状突起棘の形態変化を引き起こすことが確認されてきた。それは、ケタミンとプロポフォールだけでなく大部分の揮発性麻酔薬で見られる影響だ。それら効果は、容量依存性で、発生初期の特定の期間に認められる。幼少期に麻酔に暴露された齧歯動物で神経行動上の発達が遅れたといういくつかの証拠がある。臨床前データを実際の診療上に置き直すには固有の限界があるものの、データは無視することはできない。いくつかの人間での臨床研究でも、大手術と神経行動上の変化の間に関係があるという証拠が見つかっている。もっとも、小手術ではそれほど明らかではないが。これらの関係は、少なくとも部分的には確かに麻酔とは関係のない要因、例えば合併症や手術自体の効果が原因であることもある。手術と(神経行動上の)結果との間の関係について何ら証拠を見いだしていない他の臨床研究もある。これらの研究もまた、限界がないわけではない。このように、幼少時の麻酔への暴露が神経行動上の転帰を決定する上でどんな役割を実際に果たしているのかは、依然として不明である。これまでのところ、研究は、麻酔が一役担っているとも、そうでないとも確定できていない。

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