慢性閉塞性肺疾患患者のOPCABに胸部硬膜外麻酔

Thoracic epidural analgesia for off-pump coronary artery bypass surgery in patients with chronic obstructive pulmonary disease

Annals of Cardiac Anaesthesia Year : 2010 Volume : 13 Issue : 3 Page : 224-230

・CABGを受ける患者の胸部硬膜外鎮痛の利点は、文献的に十分に裏付けられている。しかし、オフポンプCABG(OPCAB)を受ける慢性閉塞性肺疾患患者にとって胸部硬膜外鎮痛(HTEA)の役割について記した文献はまれである。そこでHTEAが定時OPCABを受けるCOPD患者で有益かどうか調査するために、無作為臨床試験を行った。

・施設倫理委員会の承認と患者の同意を得た後、OPCAB予定のCIOPD患者62人を2群(各31人)に無作為に分けた。両群ともに全身麻酔(GA)を受けたが、HTEA群ではTEAも施行された。標準化された術式・麻酔法が、両群に行われた。肺機能テストは、術前と、抜管後6時間、24時間後、術後2日、3日、4日、5日に、動脈血がス分析(ABG)とともに行われた。抜管(時間)、酸素投与中止(時間)を記録した。ペインスコアは、10cmVASで評価した。全循環動態/酸素化パラメータを記録した。TEAに関連する全合併症を記録した。

・HTEA群の患者は早期に抜管され(10.8時間 vs 13.5時間、P<0.01)、酸素投与中止時間も有意に早かった(26.26時間 vs 29.87時間、P<0.01)。術後の全時点で、VASスコアは、安静時と咳嗽時で常にHTEA群で有意に低かった(P<0.01)。努力肺活量はHTEA群で術後6時間で有意に良好で(P=0.026)、その後有意に高いままであった。同様の傾向は1秒強制呼気量についてもHTEA群で第2病日に観察された。両群とも重大な副作用/死亡はなかった。

・定時OPCAB手術を受けるCOPD患者において、HTEAは早期の抜管、肺機能の早期回復、良好な鎮痛が可能で全身麻酔の良い併用テクニックである。

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