末梢ライン確保が困難な時の「外頚静脈穿刺」

 四肢末梢の表在性静脈が乏しく末梢ライン確保が難しい場合がある。大きな手術ならば仕方がないので、局所麻酔下でCVラインを挿入するのだが、小手術の場合はわざわざCVラインを確保するほどのこともない。

 そんな時に外頚静脈穿刺が役に立つ。四肢末梢の静脈が見当たらない場合でも、外頚静脈は通常、視認可能である。末梢静脈確保とそんなに変わらないのであるが、自分がやっている方法を以下に記す。左右とぢらでも構わない。視認しやすい側を優先してよい。
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(1) 外頚静脈が怒張するように、内頚静脈確保時と同様に頭低位とする。
(2) 患者の頭部を60~80度反対側に向けて穿刺しやすくする。
(3) 介助者に外頚静脈が鎖骨に潜り込む場所(鎖骨直上)で外頚静脈と直行するように、寝かせた指で圧迫してもらう(これが駆血帯の代わり)。
(4) 膨らんだ外頚静脈の中央を皮膚面に対して30度程度の角度をつけて走行方向に(尾側に)穿刺する。この時、外頚静脈を貫通してしまって構わない、というか貫通させるつもりで穿刺する。
(5) 針をできるだけ寝かせて、内針を半分程度抜いて、外筒内に血液の逆流が確認できるようにした状態でゆっくりと外筒を引き抜いてくる。
(6) 血液の逆流が見られてところで、そのまま外筒を進める。

首の向きによっては輸液の滴下が悪くなったりすることもあり長期留置には適さないので、術後は比較的短期間で抜去できる手術症例の場合に適応となる。

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