術後鎮痛用にリドカインに併用投与された硬膜外ネオスチグミンの3種の異なる用量の研究

Study of three different doses of epidural neostigmine coadministered with lidocaine for postoperative analgesia.

Anesthesiology: June 1999 - Volume 90 - Issue 6 - pp 1534-1538

・クモ膜下腔内ネオスチグミンは、ボランティアと患者で鎮痛をもたらす。しかし、硬膜外ネオスチグミンの使用は、これまで調査されていない。本研究では、整形外科の小手術後の患者で、リドカインに併用投与した硬膜外ネオスチグミンの鎮痛効果と副作用を調査した。

・施設内倫理委員会承認および説明と同意の後、膝手術を受ける患者48人は、無作為に4群(n=12)のうちの1つに割り当てられ、前向きに研究された。静脈内ミダゾラム0.05-0.1mg/kgの前投薬の後、患者は、クモ膜下腔内ブピバカイン20mg+硬膜外リドカイン(85mg)に加えて、対照群では生食を、1μg群ではネオスチグミン1μg/kgを、2μg群ではネオスチグミン2μg/kgを、4μg群ではネオスチグミン4μg/kgを硬膜外に投与された。術後疼痛の程度はVASスケールで評価され、患者の要望に応じて、筋肉内ジクロフェナク75mgが投与された。

・患者属性の群間差はなく、術中パラメータ(手術開始前の血圧、心拍数、エフェドリン使用量、酸素飽和度、知覚消失、知覚運動ブロックの持続時間)にも差はなかった。最初のレスキュー鎮痛薬投与時のVAS値と副作用発生率は、群間で同程度であった(P>0.05)。最初のレスキュー鎮痛薬の時間(最小±SD)は、以下の通りであった:対照群:205±48、1μ群:529±314、2μ群:504±284、4μ群:547±263(P<0.05)。24時間の鎮痛薬消費量(筋肉内ジクロフェナク注射回数[平均、25~75パーセンタイル])は、以下の通りであった:対照群:3[3-4]、1μ群:1[1-2]、2μ群:2[1-2]、4μ群:2[1-3](P<0.05)。最後の24時間の全体的な印象を意味する24時間のVAS(cm±SD)は、以下の通りであった:対照群:5±1.6;1μ群:1.6±1.8、2μ群:1.4±1.6、4μ群:2.2±1.9(P<0.005)。副作用の発生率は、群間で同程度であった(P>0.05)。

・リドカインに硬膜外ネオスチグミン(1、2、4μg/kg)を混じることにより、用量に無関係に、対照群(およそ3.5時間)と比較して、副作用の発生率を上昇させることなく、鎮痛効果(約8時間)の延長と術後のレスキュー鎮痛薬消費量の減少をもたらした。

[!]:くも膜下ネオスチグミンのスタディはかなり以前(1995年ころ)からあり、硬膜外でも研究されているのか調べたところ、ヒットした Anesthesiology の論文である。前述のくも膜下ネオスチグミンは5μg、本論文の硬膜外ネオスチグミンは50-250μgと非常に少量だ。術後PCAポンプにワゴスチグミン1A=0.5mg=500μgが適当かもしれない。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック