周術期リスクファクター、BIS低値持続時間と心臓手術後の中期的死亡率の関係

Association of Perioperative Risk Factors and Cumulative Duration of Low Bispectral Index with Intermediate-term Mortality after Cardiac Surgery in the B-Unaware Trial

Anesthesiology: May 2010 - Volume 112 - Issue 5 - pp 1116-1127

・これまでの研究で、非心臓手術後の死亡率は持続的低血圧とBIS低値持続時間とに関係がありそうだ。本研究では、心臓手術後に、BIS低値(BIS<45)持続時間、中期的死亡率と麻酔薬投与量の関係を評価した。

・ワシントン大学医療センターで2005年9月~2006年10月に心臓手術を受けた患者460人を対象に、多変量回帰分析を用いて、中期的死亡と関係ありそうな周術期要因を評価した。

・合計82人の患者(17.8%)は、平均3年の追跡期間中に死亡した。生存群と死亡群とを比較して、麻酔維持の呼気終末麻酔ガス濃度とBIS値の関係に統計学的有意差はなかった。BIS低値持続時間は、中期的死亡率と独立して関係していた。BISの累積的低値持続時間の中期的死亡率に対する補正ハザード比が1.29(95%CI、1.12-1.49)であることは、BIS値45未満が1時間持続するごとに、死亡率が29%増加することを意味する。最終的な多変量回帰モデルは、有意性(c-インデックス0.78)を示した。

・心臓手術ではBIS低値持続時間と死亡率との間に関係があることが分かった。注目すべきは、この関係は揮発性麻酔薬濃度とも麻酔時間とも独立していた。心臓手術後の中期的死亡率は麻酔薬の過量とは因果関係がなさそうだ。

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