心臓手術での死亡リスク予測:新しいモデルをEuroSCOREと比較

Mortality risk prediction in cardiac surgery: comparing a novel model with the EuroSCORE

Acta Anaesthesiologica Scandinavica Vol 55-3, p 313-321, March 2011

・開心術後の早期死亡率を予測するモデルがいくつか開発されてきた。本研究ではローカルな死亡危険予測モデルを開発し、EuroSCOREと比較して、術中変数の追加が危険予測の正確さを改善することができるかどうか調査した。

・2000~2007年に開胸手術を受けた全患者5029人を研究対象とした。ブートストラップ法によるロジスティック回帰を使用して、術前の院内死亡リスク予測モデルを開発した。次に、いくつかの術中変数を、術前モデルに加えた。キャリブレーションと識別能を評価し、モデルは前向きデータセットで予測度を内部的に確認した。その後に、術前モデルを変数追加モデルと、ロジスティック版EuroSCOREと比較した。

・本術前モデルは、当部門でルーチンに登録される8つの危険因子から成る:年齢、性別、緊急度、術式、心臓手術の既往、腎・心・肺機能障害。極めてリスクの高い1%の患者(この場合には死亡率はやや過大評価された)を除いたデータセットでは正確に死亡率を推定した。推定収縮率は、0.930であった。本術前モデルとロジスティック版EuroSCOREのROC曲線下面積は、0.857(0.823-0.891)と0.821(0.785-0.857)(P=0.02)であった。術前モデルと術中モデルの性能については有意差はなかった(P>0.10)。

・本術前モデルは単純で、使いやすく、本研究での患者群では良好な予測能を示した。内部的確認では、前向きのデータセットで死亡率を正確に予測することが示された。

[!]:St. Olav University Hospital, Trondheim, Norway の研究である。時代と共に、また地域ごとにモデルも洗練されていく・・・。

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