胸腔穿刺後の気胸

Pneumothorax Following Thoracentesis

Arch Intern Med. 2010;170(4):332-339.

・胸腔穿刺後に気胸に発展する要因についての知見は乏しい。胸腔穿刺後の平均気胸発生率は? 系統的レビューとメタアナリシスによって気胸部危険因子の同定を目的とした。

・1966年1月1日~2009年4月1日のMEDLINEから、胸腔穿刺後で気胸率を報告した、患者10例以上の研究を含めた。2人の調査者は、別々に気胸率、気胸危険因子、研究の方法論的品質に関するデータを抽出した。

・24研究で気胸率が報告された(6605回の胸腔穿刺)。全体的な気胸率は6.0%で、うち34.1%は胸腔ドレーン挿入を必要とした。超音波検査を使用すると、気胸リスクは有意に低かった(確率比率[OR]、0.3;95%CI(0.2-0.7))。経験豊かな術者では気胸率は低かった(3.9%対8.5%、P = .04)が、有意差はなかった(OR、0.7;95%のCI(0.2-2.3))。気胸は、治療目的の穿刺後に発生しやすく、処置に関連した症状がある場合に多く、また(有意ではないが)人工呼吸下でリスクが高い傾向があった。複数回穿刺は、気胸リスク上昇が示唆された。

・医原性気胸は胸腔穿刺のありふれた合併症で、しばしば胸腔ドレーン挿入を必要とする。リアルタイム超音波検査法を使用すれば、気胸率を減らせる。治療目的や、人工呼吸下の患者の胸腔穿刺は、気胸率が高い。経験豊かな術者は、気胸率が低いかもしれない。これら知見に基づいて診療方法を変えれば、患者の安全は向上するだろう。

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