術後BNPのピーク値の増加は初めてのCABG術後の長期的身体機能低下を予測する

Increased Peak Postoperative B-type Natriuretic Peptide Predicts Decreased Longer-term Physical Function after Primary Coronary Artery Bypass Graft Surgery

Anesthesiology: April 2011 - Volume 114 - Issue 4 - pp 807-816

・術後のB型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)のピーク値の増加は、冠状動脈バイパス移植片(CABG)術後の重大な心血管系有害事象と全死因死亡の増加と関係している。術後BNP高値が退院後の身体機能(PF)不良を予測するかどうかは不明である。術前のPFを含む臨床的危険因子で調整後でさえ、CABG術後の遅くとも2年後に評価されるPFと、術後のBNPピーク値とが関係あると仮定した。

・本2施設前向きコホート研究は、人工心肺下に初めてのCABGを受ける患者を対象とした。Short Form-36アンケートが被検者に術前と術後6ヵ月、1年、2年に行われた。Short Form-36国民標準値に基づいたアルゴリズムを用いて、Short Form-36のPF領域のスコアを計算した。術前と術後1~5日に測定された血漿BNP濃度は分析の前にlog10変換された。術後のBNPピーク値がCABG術後6か月~2年後のPFスコアを独立に予測するかどうか決定するために、重要な臨床危険因子について調整しつつ、術後PFスコアの多変量時系列回帰分析を行った。

・合計845人の被検者(平均±SD(65±10才))を分析した。術後BNPピーク値は、術後のPFと有意に関係していた(log10ピークBNPの推定効果は、PFスコア点-7.66[95%CI=-9.68~-5.64];P<0.0001)。多変量の調整後も、術後BNPピーク値は、依然として術後PFと独立して関係していた(log10ピークBNPの推定効果は、PFスコア点-3.06[95%CI=-5.15~-0.97])。

・術後BNPピーク値の増加は、初めてCABGを受けた後の長期間にわたる身体機能の不良と独立して関係している。術後BNP高値を減らすことを目標とした内科的治療がCABG術後のPFを改善することができるかどうか確定するために、前向き研究が必要である。

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