■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2011-09-01
| 【問題1】(麻酔科学用語) 以下の略語のフルスペルと意味を答えよ。 | ||||
| (1) CSF | (2) HUS | (3) FIO2 | (4) IUGR | (5) PONV |
[解答]
(1)cerebrospinal fluid:脳脊髄液/髄液
(2)hemolytic-uremic syndrome:溶血性尿毒症症候群
(3)fraction of inspiratory oxygen:吸入酸素濃度/吸入酸素分画
(4)intrauterine growth retardation:子宮内胎児発育遅延
(5)postoperative nausea and vomiting:術後悪心・嘔吐
[出典] 麻酔科学用語集 第3版
| 【問題2】(中枢神経) 頭痛で発症し意識障害を伴う場合にまずどれを考えるか? | 1) 脳塞栓 4) くも膜下出血 | 2) 脳血栓 5) 脳腫瘍 | 3) 慢性硬膜下出血 |
[解説] 意識障害に激しい頭痛を伴う場合には、くも膜下出血、脳出血、高血圧性脳症、脳脊髄膜炎などを疑う。(頭の中に刺激物=血液、炎症物質→頭痛)。[くも膜下出血]:突然激しい、締めつけるような頭痛が出現、安静臥床しても同じ強さで続く。嘔気、嘔吐を伴う。髄膜刺激症状(項部硬直、Kernig徴候)陽性.局所神経症状をみることは少ない。重症例では直ちに昏睡状態となり、呼吸停止に至る。網膜前出血をみる。1時間以内に呼吸停止を起こす脳血管障害はまずくも膜下出血を考える。CTで髄液槽に出血による高吸収域を認める。脳血管障害のうち、くも膜下出血を疑った時のみ髄液検査を行なう。3本の試験管に次々に採取し、いずれも同一の血性髄液を示す。血管造影により動脈瘤や脳動脈奇形を認める。
[正解] 4 [出典] クリティカル記憶術2P6
| 【問題3】(呼吸) 動脈血酸素分圧は加齢とともに低下する。もっとも一般的な予測式はどれか? | 1) 120-年齢 3) 100-0.5×年齢 5) 80-0.2×年齢 | 2) 100-年齢 4) 100-0.3×年齢 |
[解説] 動脈血酸素分圧は加齢とともに低下する。もっとも一般的な予測式は坐位では「100-0.3×年齢」、仰臥位では「100-0.4×年齢」とされる。
[正解] 4 [出典] 内科レジデントマニュアルP155
| 【問題4】(心臓・血管) 心タンポナーデに対してもっとも控えるべきことはどれか? | 1) 心膜穿刺による心嚢液排除 3) カテコラミン投与 5) 酸素投与 | 2) 輸液・輸血 4) 陽圧人工呼吸 |
[解説] 心タンポナーデ患者の麻酔管理:「fast、full、tight」の原則(脈は速く、循環血液量は十分に、末梢をしっかり締めて)。心タンポナーデ患者に対して利尿剤の投与は禁忌である。「上昇した右房圧」と「圧排された大静脈入口部」に対抗して静脈圧が上昇しているのである。かろうじて還流圧(静脈圧=右房圧)を保っている状態に対して、利尿剤により循環血液量を減少させることは、非常に危険である。反対に輸液、輸血が必要なのである。また陽圧換気も静脈還流を減少させるため禁忌である。やむを得ない場合でも、酸素濃度を100%とし、1回換気量を減らし、換気回数を増加することによりできるだけ陽圧を少なくする。
[正解] 4 [出典] クリティカル記憶術2p175
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