脊椎固定術での低用量トラネキサム酸の予防的投与の効果;無作為臨床試験

Efficacy of Prophylactic Low Dose of Tranexamic Acid in Spinal Fixation Surgery: A Randomized Clinical Trial
Journal of Neurosurgical Anesthesiology: October 2011 - Volume 23 - Issue 4 - p 290- 296

トラネキサム酸4.png・脊椎固定手術は相当な出血と潜在的に関係しており、しばしば多単位の輸血を必要とする。輸血による後天性感染症の危険性と同種異系血の免疫修飾効果に対する懸念から、トラネキサム酸(TXA)など種々の止血剤の調査が行われてきた。本研究では、低用量TXAの予防的投与が脊髄固定術中の出血量と輸血必要量を減少させると仮定した。

・92人の患者のうち、76人で対象となる資格があった:38人の患者は麻酔導入開始時点から10分間でTXA(10mg/kg)を、引き続き 1mg/kg/hで静脈内点滴投与し(TXA群)、別の38人の患者は生食(対照群)を投与した。全身麻酔を行い、循環動態パラメータ、全血球算定、異常プロトロンビン時間、部分トロンボプラスチン時間、フィブリノゲン濃度、電解質、出血量、合併症の差を評価した。

・TXA群での輸血量(n=10; 675±382mL)は、対照群(n=15; 600±220mL)と比較して統計的に有意差はなかった(P=0.539)。術中の総出血量は、対照群と比較してTXA群で有意には減少しなかった(1269±690 vs1336±550mL; P=0.659)。両群とも、フィブリノゲン濃度は同程度に変化し、血小板数は低下した。ナトリウム、カリウム、カルシウムの変化の動向は、どちらの群も同様であった。血栓塞栓性合併症は、両群とも臨床的に見られなかった。

・脊髄固定手術を受ける患者では、術中出血量と輸血必要量を管理する上で、低用量の予防的TXA投与は、有意な効果はなかった。

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