重症患者での不必要な中心静脈カテーテルの評価:前向き観察研究

Evaluation of unnecessary central venous catheters in critically ill patients: a prospective observational study.

Can J Anaesth. 2010 Sep;57(9):830-5. Epub 2010 Jul 13.

・救命救急診療においては中心静脈カテーテル(CVC)がよく使われる。カテーテル関連血流感染症を予防するためにエビデンスに基づく診療が、広く推奨されてきた。その一つとして、毎日CVCの必要性を評価して、不必要であれば抜去するというのがある。しかし、この推奨がどれくらい守られているのかについてはほとんど知られていない。集中治療室で不必要なCVCがどれほどあるのかを調べた。

・大学医療センターの2つの成人集中治療室で、連続28日にわたって前向きの観察研究を行った。主任研究員は毎日患者に非トンネル型CVCの有無を調べて、CVC続行の適応があるかどうかを評価した。18才未満の患者、緩和ケア下の患者は除外された。患者カルテから標準化された適応が要約され、カルテにCVCの適応がなければ、受持ち看護婦に面談した。複数のカテーテルまたは適応があるならば、相応しい適応を記録した。エンドポイントは、各カテーテルの適応を考えると言うよりは、むしろ、患者に中心静脈カテーテルに相応しい適応があるかを確立することであった。

・81人の患者は、少なくとも1本の中心静脈カテーテルに、合計614日間留置された。これらの患者のうち41人(50.6%;95%信頼区間[CI]、39.9-61.3%)は少なくとも中心静脈カテーテルを1日として適応がなかった。中心静脈カテーテルを留置した患者数×日数のうち、170日(27.7%;95%CI、19.5-37.9%)は明らかな適応がなかった。適応のない中心静脈カテーテル留置患者数×日数の割合は、レベル-3病棟よりもレベル-2病棟で4.6倍多かった(95%CI、2.6-8.2;P<0.001)。

・2つの大学関連の成人集中治療室で、中心静脈カテーテルを留置した患者の大部分は、相当な期間にわたって、その使用に継続的適応を欠いていた。多くの患者は、必要のないカテーテルから合併症にさらされていた。本調査結果は、我々のプログラムでカテーテル関連感染症のような合併症を防ぐ品質改善計画を成功させるためのベースラインとして役立つだろう。

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