人工呼吸中の成人と小児で加温加湿器 vs 人工鼻

Heated Humidification Versus Heat and Moisture Exchangers for Ventilated Adults and Children

Anesthesia & Analgesia vol. 111 no. 4 1072

・人工呼吸中、上気道がバイパスされるとき、人工的手段で加湿を提供しなくてはならない。加温加湿器と人工鼻は、こうした状況での人工的加湿手段として最も一般的に使用されている。人工呼吸下の患者で加温加湿器と人工鼻とでどちらが、死亡率や他の合併症を予防するのに効果的か調査した。

・コクラン中央登録の対照研究(コクラン・ライブラリ2010、4巻)とMEDLINE、EMBASE、CINAHL(2010年1月)から関連した無作為対照化試験を同定した。人工呼吸下の成人と小児で人工鼻を加温加湿器と比較している無作為対照化試験を含めた。無作為クロスオーバー研究も含めた。各研究の質を評価して、関連したデータを得た。必要に応じて、関連した研究からの結果を、個々の転帰のためにメタ分析した。

・被験者2833人を伴う33試験を含めた。25研究は、対応した群設定(n=2710)で、8研究はクロスオーバーデザイン(n=123)であった。幼小児のデータを報告した研究は3つだけであった。人工気道の閉塞、死亡率、肺炎、呼吸器合併症に及ぼす全体的な影響はなかったが、人工鼻を加温加湿器と比較すると、PaCO2と分時換気量は高く、体温は低かった。人工鼻のコストは、この結果を報告した全調査で低かった。疎水性人工鼻が肺炎の危険性を減らす可能性、また、あるサブグループの患者群では人工鼻の使用は、人工気道の閉塞が増加する可能性を示すいつくかの証拠があった。

・人工鼻と加温加湿器とに全体的な違いを示すエビデンスはほとんどない。しかし、疎水性人工鼻は肺炎の危険性を減らすかもしれない、また、人工鼻の使用は特定の患者群で人工気道の閉塞を増加させるかもしれない。したがって、人工鼻は呼吸予備能の少ない患者や気道閉塞が起こりやすい患者には適さないかもしれない。疎水性 vs 吸湿性の人工鼻、小児や新生児での人工鼻使用に関してはさらなる研究が必要である。人工鼻のデザインは進化してしているので、新世代人工鼻の評価も行われる必要がある。

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