術中と術後の心停止後の除細動までの遅れ

Delayed Time to Defibrillation after Intraoperative and Periprocedural Cardiac Arrest

Anesthesiology: October 2010 - Volume 113 - Issue 4 - pp 782-793

・集中治療室と入院病棟では、心室細動または無脈性心室頻拍が原因で心停止となった患者にとって、除細動の遅れ(2分以上)は、生存率の低下と関係している。

・除細動の遅れと、術中か周術期に心停止を起こした場合の生存率の関係を、基本的な患者特性を調整した上で検討した。全国心肺蘇生登録に参加している259病院で心室細動または無脈性心室頻拍に起因する術中あるいは周術期の心停止があった患者865人から得たデータに基づいて分析した。

・除細動までの時間の中央値は、1分未満(IQR=1分未満~1分)であった。除細動の遅れは、119人の患者(13.8%)に発生した。除細動の遅れと関連した特徴は、無脈性心室頻拍と入院時診断が非心臓疾患であることを含んだ。除細動の遅れと生存退院率の関係は、周術期と術中の心停止では異なった(p= 0.003)。手術室外で心停止を起こした患者では、除細動の遅れは、生存退院率の低下と関係していた(31.6% vs 62.1%、補正オッズ比0.49;95%CI 0.27-0.88;P=0.018)。対照的に、除細動の遅れは、手術室内で心停止となった場合の生存率とは関係していなかった(46.8% vs39.6%、補正オッズ比1.23;95%CI 0.70-2.19、P=0.47)。

・除細動の遅れは、術中および周術期には、、7回の心停止に1回の割合で生じていた。除細動の遅れは、周術期の心停止の後、生存率の低下と関係していたが、術中の心停止では、生存率に関係していなかった。

[!]:手術室内で心停止になった場合には、即時に高濃度の酸素投与下に有効な心肺蘇生が開始されていれば、除細動が少しくらい遅れても差は出ないということなのだろう。

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