腸骨陵と上後腸骨棘の触診によって同定されるのは脊椎のどのレベルか?

Which spinal levels are identified by palpation of the iliac crests and the posterior superior iliac spines?

J Anat. 2007 February; 210(2): 232-236.

・後方で腸骨稜の上面を結んだ線(腸骨稜結合腺)は画像上では、L4またはL4-5脊椎レベルで中央線を横切ると一般的には記されている。本研究では成人の表面解剖(腸骨稜と後上腸骨棘)の触診によって同定される脊椎レベルと、画像から同定された腸骨稜結合腺と比較した一致レベルを評価した。

・試験参加者は、2004年4月~7月に王立整形外科病院(バーミンガム)で慢性腰痛ために腹臥位で透視下に脊髄注射を受ける連続的な成人患者を対象とした。X線透視の前に、2人の調査者が、各患者の表面解剖を触診して腸骨稜結合線と後上腸骨棘結合線を記入した。イメージングの後、これらの触診で得られた線で同定される脊髄レベルを記録し、腸骨稜のイメージングから得られる腸骨稜結合腺との一致レベル(カッパ係数)を評価した。・結果から、イメージングによる腸骨稜結合腺は、患者75人(女性が49人)のうち86.7%で、L4またはL4-5脊椎レベルと同定されたが、触診による腸骨稜結合腺は、より高いレベルを同定する傾向があったことを示した;77.3%の症例でL3またはL3-4脊椎レベルであり、男性よりは女性(61.5 vs 85.7%)で、またBMI高値の患者でよく見られた。2本の線の一致レベルは、低かった(κ= 0.05)。後上腸骨棘結合線は、患者60人(女性が45人)のうち、51%でS2棘突起を、44%でS1を同定した。結果から、腸骨稜の触診によって作られた腸骨稜結合線は、イメージングによって同定される脊椎レベルとは異なる脊椎レベルを同定し、両手法は異なる手段と見なされるべきであることを示唆する。

・臨床的には、触診による腸骨稜結合腺は、特によ女性やBMI高値の患者においては、L4またはL4-5脊椎レベルよりは、L3またはL3-4脊椎レベルを同定するガイドと考えるのが適切かもしれない。

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