CABG手術患者で、S100β 値と血行動態指数との相関を3種の麻酔法で比較

Comparison of S100β levels, and their correlation with hemodynamic indices in patients undergoing coronary artery bypass grafting with three different anesthetic techniques
Annals of Cardiac Anaesthesia 2011 Vo1 4-3 P : 197-202

・人工心肺(CPB)を使用した心臓手術は、神経学的機能障害と関係している。血清中の脳特異的タンパク質S100βの存在は、脳損傷の指標である。本研究では、オンポンプのCABGを受ける患者で、3種の異なる麻酔法がS100β値に及ぼす影響を評価した。

・合計180人の患者を3群に分け、それぞれ、麻酔法としてセボフルラン、イソフルラン、完全静脈麻酔で行った。 S100βは、以下の時間間隔で静脈血検体で評価した ―麻酔導入前(T1)、CPB離脱後(T2)、大動脈遮断(AOXC)12時間後(T3)、AOXC24時間後(T4)。

・全3群で、S100β値の最大上昇はCPB後に発生し、次の24時間にわたって次第に低下し、AOXC24時間後の値は、前値よりも有意に高かった。TIVA群と比較してセボフルラン群では、全時点でS100βは有意に低く、イソフルラン群との比較では、AOXC後12時間と24時間の時点で有意に低かった。イソフルラン群とTIVA群の比較では、S100β値は、AOXC24時間後の時点でだけイソフルラン群の方が低かった。

・S100β値最大上昇はCPB直後に起こり、次の24時間で段階的に低下すると結論された。イソフルランやTIVA群に比べてセボフルランを投与された患者では、S100β値の上昇は有意に少なかった。血行動態パラメータは、術後最初の24時間中にはS100 β値に何の影響も及ぼさなかった。

[!]:S100β蛋白は、通常では脳細胞の細胞質にしか存在しないので、血中にそれが存在するということは、脳障害の間接的な損傷を意味するそうだ。肝臓のGOTとかGPTに相当するもののようだ。CPB中は人工心肺装置に気化器を組み込んで投与したのかな?本文参照できないので不明です。

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