大腿骨近位部骨折の修復術を受ける1131患者の麻酔:血圧、輸液投与、術後貧血に及ぼす効果

Anaesthesia for 1131 patients undergoing proximal femoral fracture repair: a retrospective, observational study of effects on blood pressure, fluid administration and perioperative anaemia
Anaesthesia first published online: 18 AUG 2011

・合併症のある高齢患者の股関節骨折手術の麻酔中には、術中低血圧は頻繁に発生する。

・1131例の非連続的な股関節骨折患者で全身麻酔あるいは脊椎麻酔中の、収縮期血圧低下と絶対的(最高収縮期血圧<90mmHg)・相対的(前値からの収縮期血圧低下>20%)低血圧の頻度を調査するために、ブライトン股関節骨折データベースから得た後ろ向きデータを分析した。

・全身麻酔の患者489人(43.2%)は、脊椎麻酔の患者578人(51.1%)よりも収縮期血圧低下の平均(SD)は大きかった: それぞれ 34.2%(13.0%) vs 29.7%(10.8%)、(p<0.0001)、平均差4.5%(95%CI 3.1-5.9%)、そして、術中輸液投与量の平均(SD)の増加と関係していた(それぞれ、1555(801)ml vs 1375(621)ml;p<0.0001)。くも膜下に投与された0.5%高比重ブピバカイン量と、収縮期血圧低下との間に相関を認めた(p=0.004):1.5ml超を投与された患者(=463)に比較して、1.5ml以下を投与された患者では、絶対的(31.1% vs 11.3%;p<0.0001)、相対的(83.9% vs 26.8%;p<0.0001)低血圧のエピソードが少なかった。

・平均(SD)輸液投与量(1097ml(439) vs 1431ml(638)、p<0.0001)と術中の平均ヘモグロビン濃度低下(2.1(1.8)g/dl vs 2.6(1.7)g/dl、p=0.009)は、低用量脊麻群の方が低かった。これらのデータが他の研究者によって確認されれば、この患者群の術中の低血圧(したがって反応性輸液投与に続発する血液希釈)は、用心深く全身麻酔を行う、あるいはクモ膜下に投与する局所麻酔薬を減量するという単純な方策によって減らせる可能性がある。

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