腹腔鏡を受ける健常者と肥満患者で術中の肺加圧操作が腹腔鏡が誘発する呼吸器系の有害な効果を打ち消す

Intraoperative Recruitment Maneuver Reverses Detrimental Pneumoperitoneum-induced Respiratory Effects in Healthy Weight and Obese Patients Undergoing Laparoscopy
Anesthesiology: December 2010 - Volume 113 - Issue 6 - pp 1310-1319

・気腹中には、主に無気肺形成の結果として肺機能が障害される。本研究では、腹腔鏡手術を受ける患者で、呼気終末陽圧(PEEP)10cmH2OとPEEPに続く肺加圧操作(PEEP+RM)が、終末呼気肺気量(EELV)、酸素化、呼吸力学に与える効果を調査した。

・逆トレンデレンブルク位で60人の連続的な成人患者(肥満30人、正常体重30人)を前向きに研究した。EELV、呼吸器系静的エラスタンス、死腔、ガス交換を、気腹の前後で、呼気終末圧ゼロ、PEEPのみ、PEEP+RMで測定した。結果は、平均±SDで表した。

・気腹によって、両群で、EELVは減少し(正体重;1195±405 vs 1724±774ml、肥満、751±258 vs 886±284ml)、静的エラスタンスと死腔を悪化した(全P<0.01 vs 気腹前のPEEP=0)が、酸素化は影響を受けなかった。PEEPは、酸素化には影響を与えることなくEELVを増加した(正体重;570ml;P<0.01、肥満;364ml;P<0.01)。PEEP単独と比較して、両群ともRMの後に、酸素化には影響を与えずに、EELVと静的エラスタンスはさらに改善した(p<0.05)。全患者で、RMに起因するEELVの変化は16%(p=0.04)であった。これらの改善はRMの30分後も維持された。RMに起因するEELVの変化は、酸素化の変化と相関した(r=0.42、p<001)。

・気腹中のEELV、呼吸メカにクス、酸素化は、PEEP単独では改善しないが、PEEP10cmH2OとRMを組み合わせると改善した。

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