「睡眠」と「麻酔」の違い

 今日の午前中は、術前診察担当だったので、耳鼻科手術の30代の男性の術前診察ををしている時に、
「全身麻酔でしますので、手術中は意識がありません。ですので、手術中のことは分かりません。」
と話すと、
「じゃ、手術中は眠っているということなんですか?」と患者さんが尋ねられたので、つい
「’眠っている’のと、’全身麻酔で意識がない’と言うのとはちょっと違います。具体的に言うと、眠っている時に頚を絞められると苦しくて目が覚めますけど、麻酔中に頚を絞められても、苦しくないので目が覚めずに、そのまま死んでしまいします。」と話してしまった。

後で、ちょっとまずいことを言ったなとも思ったが、麻酔科医にとっては「何を隠そう、真実だ!」し、これまでいろいろと表現した中では、「とびきり適切」な表現だと思ったので、家に帰ってから「睡眠」と「麻酔」の違いについて家内に話したら、「あんた、そんなこと言ってたら、麻酔科医におどされたって投書に書かれるわよ、いい加減にしなさいネ!!」と強い口調で叱責されていしまいました。

確かに、術前診察に来られる患者さんは、それでなくても不安で一杯なのに、私は何てことをいってしまったんだろうと、少し後悔しています。

しかし、麻酔科医に、「足の指」や「痔」の手術なのに、「手術中は眠らせて欲しい!」と訴える患者さんに、薬物で眠って強制的に意識が消失することの恐ろしさを分かってもらうにはどうしたらよいのでしょうかね・・・。

いつまで経っても、なかなか大人の麻酔科医になれない私です。トホホ。


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