米国の大きな紹介施設での麻酔中のアレルギー反応

Allergic Reactions During Anesthesia at a Large United States Referral Center
Anesthesia & Analgesia vol. 113 no. 5 1202-1212

・術中にアナフィラキシー反応を誘発する薬剤の種類は報告によりさまざまであり、米国では最近の報告がない。本後向き研究では、主要な三次大学関連施設で起きた周術期アナフィラキシー反応を調べた。

・アナフィラキシー反応と関連した周術期アレルゲンを特徴づけるために、本研究では1992~2010年のメイヨー・クリニックのアレルギー疾患科の皮膚試験データベースをレビューした。周術期および麻酔に伴う薬物のために検査を受けた全患者の記録をレビューした。アレルギー専門医によって得られた詳細な病歴、皮膚テストの結果、トリプターゼ測定値を含む診療録をレビューし分類した。

・38人の患者が麻酔中にアナフィラキシー反応を呈していたことが分かった。そのうち18例は、免疫グロブリン、(Ig)E-介在性アナフィラキシー反応(おそらくは皮膚テストによって特定される原因物質)であり、6例はIgEを介さないアナフィラキシー反応(トリプターゼ高値と皮膚テスト陰性)、14例はおそらくはIgEを介さないアナフィラキシー反応(トリプターゼ正常か、検査結果なし、皮膚テスト陰性)であった。IgE介在性アナフィラキシー反応のうち、抗生物質は最もよくある原因物質(50%)らしかったのに対し、筋弛緩薬は反応の11%で原因物質らしかった。

・抗生物質が、IgE介在性アナフィラキシー反応と関連した最もよくありそうな原因物質であった; しかし、反応の52.6%では、原因物質は特定できず、IgEを介さないアナフィラキシー反応であることが示唆された。アレルギー反応の診断未確定のままでは、患者は、同じアレルゲンにその後再暴露されてしまう危険性があり、必要な投薬を不必要にも回避することになってしまう。

[!]:1番が抗生物質、2番が筋弛緩薬か。やっぱり局所麻酔薬は御三家にはもう入らないよな。私だって、20年以上麻酔科医やってて局所麻酔薬によるアナフィラキシーって見たことないもんね。

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