心臓弁手術を受ける貧血患者で組み換えヒト・エリトロポイエチン注射が輸血必要量に及ぼす効果

Effect of Single Recombinant Human Erythropoietin Injection on Transfusion Requirements in Preoperatively Anemic Patients Undergoing Valvular Heart Surgery
Anesthesiology: November 2011 - Volume 115 - Issue 5 - p 929-937

・著者らは、心臓弁手術を受ける術前の貧血患者で、エリトロポイエチンの術前単回ボーラス投与が、術中輸血必要量と赤血球産生に及ぼす効果を調査した。

・本前向き単施設単盲検無作為対照試験では、術前の貧血患者74人は、エリトロポイエチン群か対照群に無作為に割り当てられた。エリトロポイエチン群は、術前日に、エリトロポイエチン500IU/kgと鉄蔗糖200mgを静注で投与された。対照群では、等量の生食を投与された。一次エンドポイントは、術中と術後4日間の輸血必要量であった。網状赤血球数と鉄動態を、連続的に測定し、術前と、術後第1、2、4、7日に比較した。

・輸血は、対照群の患者32人(86%)に、エリトロポイエチン群の患者22人(59%)に行われた(P=0.009)。患者1人当たりの、術中、および術後4日間に輸血した赤血球製剤の平均単位数(平均±SD)も対照群と比較してエリトロポイエチン群の方が有意に少なかった(3.3±2.2 vs 1.0±1.1 単位/患者、P=0.001)。網状赤血球数は、術後第4日(P=0.001)と第7日(P=0.001)でエリトロポイエチン群で有意に多かった。

・心臓弁手術を受ける貧血患者で、エリトロポイエチンと鉄補助剤を術前日に単回静脈内投与すると、周術期の輸血必要量が有意に減少し、血液保全戦略としてのその潜在的役割を示唆した。

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