観血血圧と非観血血圧の術中同時測定:測定値に差があり治療的処置にも関係する

Invasive and Concomitant Noninvasive Intraoperative Blood Pressure Monitoring: Observed Differences in Measurements and Associated Therapeutic Interventions
Anesthesiology: November 2011 - Volume 115 - Issue 5 - p 973-978

・非観血血圧(NIBP)と観血血圧(ABP)モニターは、異なる状況下で使われ、その値は異なるかもしれない。著者らはこれらの差異を特徴付けようと努め、ABP単独の場合([ABP])と、NIBPとABPを組み合わせた場合([ABP+NIBP])とで、付随する処置に差があるだろうと仮定した。

・電子麻酔記録から、術中にABPとNIBPの同時測定を行なった非心臓手術症例を抽出した;その差に回帰分析を適用した。投与された血液製剤、昇圧剤、降圧剤の記録も抽出し、これらの治療の適用とモニタリング法([ABP] vs [ABP+NIBP])の関係を単変量分析、多変量分析、propensity score matched analysis を使って検定した。

・24,225症例中、63%が[ABP]を、37%が[ABP+NIBP]を使用した。ABPが111mmHg未満の場合には、NIBPの収縮期血圧は、ABPよりも高い傾向があり、ABPが111mmHg以上の場合には、ABPより低くなる傾向があった。低血圧のある患者では、輸血は、[ABP+NIBP] vs [ABP]群で、それぞれ、患者の27% vs 43%で行なわれ(オッズ比= 0.4; 95%CI 0.35-0.46)、昇圧剤投与は、[ABP+NIBP] vs [ABP]群で、それぞれ、患者の7% vs 18%に行なわれた(P<0.01)。高血圧のある患者では、[ABP+NIBP] vs [ABP]群で、それぞれ、患者の12% vs 44%が降圧剤を投与された(P<0.01)。

・NIBPは、低血圧の時期にはABPより一般に高く、高血圧の時期にはABPより低かった。ABP測定値を補うためにNIBP測定値を使用すると、ABPを単独で使用している場合に比べて、輸血、昇圧剤、降圧剤の使用が減少することと関係していた。

[!];Aラインしか見れないときは、それが単一の判断材料になるが、非観血と両方が見れる場合は、どちらもが許容範囲を超えないと処置しようと言う気にならないので、処置が少なくなるのだろう。それが良いことなのか、悪いことなのか・・・?

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