セボフルラン vs プロポフォールによる心筋酸素化ストレス保護:オフポンプCABGを受ける患者での研究

Myocardial oxidative stress protection by sevoflurane vs. propofol: a randomised controlled study in patients undergoing off-pump coronary artery bypass graft surgery
European Journal of Anaesthesiology: December 2011 - Volume 28 - Issue 12 - p 874-881

・心筋酸素化ストレスは、冠状動脈バイパス移植術(CABG)に関連した虚血再灌流障害の病因で重要な役割を演じる。プロポフォールと揮発性麻酔薬はともに、実験および臨床研究で活性酸素種を減らすことが示されている。

・オフポンプCABGを受ける患者の冠状静脈洞から得た検体で、セボフルランとプロポフォールが、心筋酸素化ストレスマーカー(F2-イソプロスタンと硝酸塩/亜硝酸塩)に及ぼす影響を比較することを目的として、2007年6月から2009年8月まで三次大学関連病院でオフポンプCABG予定の患者を対象とした無作為抽出臨床研究である。患者 40人は登録に同意し、プロポフォールかセボフルランを投与されるよう割り付けられた。近位端吻合終了後、研究プロトコルに従って、検体を採取するためにレトロ心停止液注入用カニューレを、冠状静脈洞に挿入した。主要転帰は、リポ過酸素化(F2イソプロスタン)とニトロソ化ストレス(硝酸塩/亜硝酸塩)のマーカーは、3時点で冠状静脈洞検体から測定された:近位端吻合終了後(T1)、全グラフト吻合終了後(T2)、血行再建15分後(T3)。

・対象患者40人のうち、38人は研究を完全に完了した。セボフルラン群(n=20)では、冠状静脈洞の酸素化ストレスマーカー濃度はほとんど一定のままで、プロポフォール群(n=18)よりも全ての時点で有意に低かった。 F2-イソプロスタンは、以下の通りであった;T1で: セボフルラン群 37..2±27.5pg/ml vs プロポフォール群 170.7±30.9 pg/ml[95%信頼区間(CI)112.16-155.08、P<0.0001); T2で: セボフルラン群 31.94±24.6 pg/ml vs プロポフォール群 171.6±29.7 pg/ml(95%CI 119.78-159.63、P<0.0001);T3で: セボフルラン群 23.8±13.0 pg/ml va プロポフォール群 43.6±31 pg/ml (95%CI 2.87-36.63、P=0.023)。

・オフポンプCABGを受ける患者において、セボフルランはプロポフォールより良好な抗酸素化性特性を示した。

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