慢性閉塞肺疾患患者の開腹腹部大動脈瘤修復術:硬膜外 vs 静脈内鎮痛

Function After Open Abdominal Aortic Aneurysm Repair in Patients With Chronic Obstructive Pulmonary Disease: Epidural Versus Intravenous Analgesia
Annals of Vascular Surgery published online 24 October 2011

・本研究では、腹部大動脈瘤で開腹手術を受ける慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者で、硬膜外 vs 静脈鎮痛が術後呼吸機能と疼痛管理に及ぼす効果を調査するために、症例をレビューした。

・開腹で腹部大動脈瘤修復術を受けるCOPD患者30人のデータの前向き収集を伴う、5年間の後向き研究である。?群(n=16)は、全身麻酔と硬膜外の併用と硬膜外鎮痛で手術が行われた;?群(n=14)では全身麻酔と静脈内鎮痛で手術が行われた。全患者は、術前と、術後の第1日と第4日の間に、肺機能テスト(PFT)を行った。疼痛評価は、VASを用いて術後1、2、4日に、全患者で安静時と体動時に実行した。PFT、術後疼痛、在院期間、ICU在室期間、無気肺と肺感染を含む術後肺合併症率に関するデータを記録した。

・院内死亡例はなかった。在院期間は、2群間で同様であった(?群:7.1±1.0、?群: 7.5±1.1)。?群患者は、全時点において?群患者に比較して術後のPFT値が有意に高い値を示した(術後第1日目: FEV1(%): 32.3±4.4 vs 27.1±1.6、p=0.007、FVC(%): 35.4±8,5 vs 28.3±2.3(p=0.035);術後第4日目: FEV1(%): 50.4±6.8 vs 41.9±6.8、p=0.017、FVC(%): 51.3±8.3 vs 43.0±7.9、p=0.046)。しかし、臨床的な術後肺合併症率に群間差はなかった。?群患者は、?群患者と比較して全時点で有意に術後疼痛が軽度であった。これらの差は、術後第1日と第2日の安静時(VAS: それぞれ、1.1±0.9 vs 2.6±1.6、p=0.02 と 0.7±0.8 vs 1.9±1.1、p=0.021)と活動時(それぞれ 2.3±0.8 vs 4.0±1.7、p=0.013 と 1.6±0.7 vs 2.8±1.2????霆握葦?ぢ、)の双方で著明であった。

・待機的腎動脈下腹部大動脈瘤修復を受けるCOPD患者では、硬膜外麻酔と術後硬膜外鎮痛は、全身麻酔+(術後の)静脈内鎮痛に比較して、術後の呼吸機能を向上させ術後疼痛も軽減する。

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