冠状動脈バイパス術(CABG)後の脳梗塞のリスク:年齢と併存症の影響

Risk of Stroke After Coronary Artery Bypass Grafting: Effect of Age and Comorbidities
STROKEAHA.111.620880 Published online before print October 27, 2011

・冠状動脈バイパス移植術(CABG)後の脳梗塞のリスクが年齢と共に劇的に増加するということが知られている。 近年、手術を受ける患者の年齢が高齢化し、付随する治療は変化した。 そこで、本研究ではCABG後脳梗塞の危険性を再評価した。

・デンマークの国立病院登録を通して、1997年から2006年まで全25159人のCABG単独の患者を特定した。脳梗塞、共存症、内服薬についての情報をさらに取得した。脳梗塞の危険因子は、回帰モデルによって決定された。

・全体として、1901人の患者(7.6%)がCABG手術後に、術後30日以内では477人の患者(2.0%)が、脳梗塞に罹患した。100人年(95%CI)当たりの術後30日以内の脳梗塞罹患率は、年齢と共に増加した: 60歳、10.1(7.8-13.0); 60~64歳、18.4(14.3-23.5); 65~69歳、27.7(23.0-33.3); 70~74歳、36.0(30.4-42.6); 75~79歳、36.1(29.1-44.7); ≧80歳、38.0(25.2-57.1)。年齢(年齢<60歳を基準)、性別、関連合併症、特定の内服薬で調整した術後30日以内の脳梗塞の危険性は以下を含んだ: 60~64歳: HR(ハザード・リスク)、1.7(P=0.005; 95%CI、1.2-2.4)、65~69歳: HR、2.4(P=0.001; 95%CI、1.7-3.3)、70~74歳: HR、2.8(P=0.001; 95%CI、2.1-3.8)、75~79歳: HR、2.8(P=0.001
; 95%CI、2.0-4.0)、≧80歳: HR、3.0(P=0.001; 95%CI、1.8-4.9)、脳梗塞既往: HR、4.2(P=0.001; 95%CI、3.3-5.4)、糖尿病: HR、1.3(P=0.019; 95%CI、1.1-1.7)、高血圧: HR、1.4(P=0.003; 95%CI、1.1-1.7)、末梢血管疾患: HR、1.6(P=0.001; 95%CI、1.3-2.1)、腎不全: HR、1.7(P=0.012; 95%CI、1.1-2.5)、スタチン: HR、0.8(P=0.049; 95%CI、0.7-1.0)、クロピドグレル: HR、0.6(P=0.032; 95%CI、0.4-1.0)。

・年齢に伴うCABG後脳梗塞の増加は穏やかであり、70歳超の年齢ではその関連性は不確実である。単に高齢だから脳梗塞の危険性が高いとの理由で、高齢者のCABGが少ないというのは議論の余地がある。

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