分娩中のフェンタニルによる iv-PCA の後ろ向き評価

Retrospective evaluation of intravenous fentanyl patient-controlled analgesia during labor
Journal of Anesthesia published online 27 November 2011

・分娩中に投与される静脈内フェンタニルによる患者管理鎮痛(iv-PCA)の安全性は依然として不明のままであるので、当施設の2005年1月から2007年12月までの分娩記録を、母体と新生児の転帰に焦点を当てて、鎮痛処置を行わない場合と比較して、後ろ向きに調査した。

・フェンタニルによるiv-PCA (iv PCA群) 、または分娩中に無鎮痛 (対照群)であった月齢 35 週以上の妊婦を対象とした。前群は、負荷用量 0.05mg フェンタニルで、その後はロックアウト時間 5分のボーラス注入量 0.02mg にプログラムされたポンプによって iv-PCAを受けた。この鎮痛は、妊婦の要望に応じて開始され、分娩第2期前に中止して新生児の安全を確保した。分娩中、母体と胎児心拍数、パルスオキシメータによる母体酸素飽和度(SpO2)、呼吸数、鎮静と嘔気スコアを持続的にモニターし、臍帯動脈血pH、アプガースコア、他のパラメータを含む新生児転帰を記録した。

・697人の妊婦が、3年の研究期間中に無鎮痛で出産した一方で、フェンタニル iv-PCAを受けた143人の妊婦のうち、129例のデータを分析した。iv-PCAは分娩の持続時間を延長し、オキシトシン使用を増加させたが、フェンタニル使用に伴う母体および新生児の明らかな合併症は記録されなかった。iv-PCA群で、緊急帝王切開率が有意に少ない点を除いては、母体と新生児の転帰について群間で同様であった。

・鎮痛を行わない場合に比べて、フェンタニルによる iv-PCA は、分娩中の鎮痛としては、とくに初妊婦には、安全で、臨床的に許容できるように思われる。

[!]:iv-PCA群で緊急帝王切開率が低いというのは、非常に大きなメリットのように思えるが、たまたま有意だったんだろうか!?

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