術中という状況では、脳還流圧<60mmHgはよくあることだ

Cerebral Perfusion Pressure Below 60 mmHg is Common in the Intraoperative Setting
Journal of Neurosurgical Anesthesiology: January 2012 - Volume 24 - Issue 1 - p 58-62

・神経損傷のある患者で適切な脳灌流圧(CPP)を維持するのは臨床的関心事である。ICU領域でのCPPに関しては広範なデータが存在するが、術中という条件下でのCPPについての定量的研究はほとんどない。

・我々は、頭蓋内圧と動脈圧の同時モニター器を付け、CPP(=平均動脈圧-頭蓋内圧)を計算するために45分以上持続使用した脳外科と外傷患者の術中の電子記録を後ろ向きに分析した。CPPの中央値<60mmHgであった合計時間(分)と5分持続の頻度と、関連する危険因子を評価した。

・合計155人の外傷および脳外科患者が研究対象となった。脳外科患者群(n=88)では、74%の患者は、CPP中央値が<60mmHgとなる5分間を少なくとも1回は有しており、CPP<60mmHgの総時間の中央値は、39分[IQR(67)、手術時間は 274(300)分]であった。外傷患者群(n=67)では、82%の患者が<60mmHg となる 5分間が少なくとも 1 回あり、CPP<60mmHgとなる総時間の中央値は 35[(59)、手術時間159(160)分]であった。全患者集団 (n=155)では、CPP<60mmHg の患者は CPP≧60mmHg の患者群よりも高い頭蓋内圧を有することが分かった(P<0.001)。脳外科患者群と異なり、CPP<60mmHg の外傷患者群では平均動脈圧<70mmHgとなるエピソードの頻度が高かった。

・頭蓋内疾患のある2つの異なる外科患者集団で、CPP<60mmHg は、三次医療センターでの術中という状況ではよくあることである。術中のCPPと神経学的転帰に関する前向きの研究が行われるべきである。

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