重症患者のせん妄:長期的な健康関連QOLと認知機能に及ぼす影響

Delirium in critically ill patients: Impact on long-term health-related quality of life and cognitive functioning
Critical Care Medicine: January 2012 - Volume 40 - Issue 1 - p 112-118

・目的は、ICU生存患者で、ICU在室中の譫妄が、長期的な健康関連QOLと認知機能に及ぼす影響を調査することであった。

・4つの大学病院ICUでの前向きの18か月に及ぶ追跡調査研究である。ICU在室中に譫妄のあったICU生存患者(n=272)となかった患者(n=1020)の1292人に、ICU退室後中央値18ヶ月後にアンケートが送付された。Short Form-36v1、個人的疲労強度チェックリスト、認知機能障害アンケートを使用した。共分散分析を実施して関連共変数を補正した。

・915人の回答者のうち、171 人はICU在室中に譫妄状態であり(年齢中央値 65 歳、[四分位範囲 58- 85]、APCHE?スコア 17[四分位範囲 14- 20])、745 人は譫妄状態にはなかった(年齢中央値 65 歳、[四分位範囲 57- 72]、APCHE?スコア 13 [四分位範囲 10- 16])。共変数で調整後、譫妄群と非譫妄群との間で、SF36と個人的疲労強度チェックリストに差はなかった。しかし、譫妄を患った生存患者は、譫妄状態ではなかった生存患者に比べて、社会的失態を有意に多く演じたと報告し、認知機能障害アンケートの合計点数は有意に高かった。機能減退性譫妄の生存者は、混合型や機能亢進型譫妄の患者よりも、メンタルヘルスの領域で有意に良い結果であった。譫妄の持続期間は記憶や名前の問題と有意に相関していた。

・ICU在室中に譫妄のあったICU生存患者は、譫妄のなかった患者群に比べて、調整済み健康関連QOL評価は同様であったが、関連共変数で補正後も、有意に認知的問題を多く有していた。加えて、譫妄の持続期間は、長期的な認知的問題に関連していた。

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