挿管用量のロクロニウム投与から自然回復後、マグネシウムの静脈内投与は筋弛緩を再確立する

Intravenous magnesium re-establishes neuromuscular block after spontaneous recovery from an intubating dose of rocuronium: a randomised controlled trial
European Journal of Anaesthesiology: February 2012 - Volume 29 - Issue 2 - p 95-99

マグネシウム24.png・静脈内マグネシウム投与は非脱分極性筋弛緩を高める。本研究の目的は、静脈内マグネシウム投与が非脱分極性筋弛緩から回復したばかりの患者で筋弛緩が再確立する可能性があるかどうか評価することであった。

・18~80歳にわたる20人の非肥満患者を対象とした、前向き無作為二重盲式対照研究である。除外基準は、肝臓、腎臓、神経筋疾患の既往と筋弛緩薬と相互作用を有する薬物の服用であった。ロクロニウムの挿管量からの自然回復が達成された後(TOF≧0.9)、患者はマグネシウム 50mg/kg か、同量の等張食塩水を 5 分間で、経静脈的にボーラス投与した。手術終了まで、TOF比を 1 分毎に測定した。主要エンドポイントは、マグネシウムあるいは生食を投与した後にTOF比が低下した患者の割合であった。

・研究溶液の注入後、TOF比は、マグネシウム群では全患者で低下したが、対照的に生食群では低下した患者はいなかった(p<0.001)。平均すると、マグネシウム誘発性のTOF比抑制は、10 分後には、最低値で 0.49 にまで達し、その後 45 分間持続した。

・静脈内マグネシウム 50mg/kg のボーラス投与は、非脱分極性筋弛緩から回復したばかりの患者で、臨床上意味のある程度の筋弛緩を再確立する。

[!]:マグネシウムや抗生剤のある種のものは筋弛緩増強作用があり、昔からリクラリゼーションの一因とされている。

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