先天性心疾患のある乳幼児で非心臓手術の際の脊椎麻酔

Spinal anesthesia for noncardiac surgery in infants with congenital heart diseases
Pediatric Anesthesia Article first published online: 28 DEC 2011

・本研究の目的は、意識のある脊椎麻酔(SA)下での非心臓手術(NCS)を受ける先天性心疾患(CHD)児の血行力学的パラメーターを、SA下のCHDのない対照群と比較することであった。NCSは、CHDのある患者では、2倍高い死亡率を呈する。SA は、こうした患者群では、全身麻酔(GA)の良い代替選択肢となるかもしれない。

・84人の幼児の診療録がレビューされ、42人は CHDがあり、42人にはCHDがなかった。一次転帰項目は、平均動脈圧と心拍数の前値からの術中最低値への低下率(%MAPdecrease と %HRdecrease)であった。統計分析には、一方向分散分析 (ANOVA)、反復測定分散分析、ピアソン χ二乗検定、フィッシャーの正確確率検定、ピアソン相関を使用した。退院までの時間はノンパラメトリックのマン-ホイットニー U検定で分析を行った。

・%MAPdecrease と %HRdecrease は、群間に有意差はなかった;%MAPdecrease や %HRdecrease と他のパラメータ間に相関はなく、%MAPdecrease と %HRdecrease の間に相関はなかった。

CHD患者のうち11人(26.2 %)と、対照群の患者10人(23.8 %)で%MAPdecrease>20%が記録された;術中最低HR<100bpm は、研究群の患者2人(4.8 %)と、対照群患者 4名(9.5 %)で記録された(両者共にP=NS)。高位SAや全身麻酔に変更した症例はなく、術中・術後に人工呼吸や昇圧剤投与が必要になったことはなかった。

・これらの予備的知見から、意識のあるSA下にNCSを受けるCHDのある幼児では、血行動態パラメータは、CHDのない対照群と変わらないことが示され、SAはCHFのある幼児で安全であるようだ。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック