心臓術後のヘパリン起因血小板減少症(HIT):患者 1722人の観察研究

Heparin-Induced Thrombocytopenia After Cardiac Surgery: An Observational Study of 1,722 Patients
Journal of Cardiothoracic and Vascular Anesthesia published online 24 January 2012

・心臓手術を受けた後に、ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)が疑われた患者のうち、HIT が確定された(HIT+)患者特性と予後を評価し、HIT の 2 つのスコアリング・システムの精度を評価することを目的とした。

・2005 年 11月~2007年 9月までに三次施設の心臓外科部門で行われた前向きの観察研究である。心臓手術を受けた患者 1722 人のうち、63人が血小板数<100×109/L、血小板数が 30% 以上低下、血栓性事象の発生に基づき HIT が疑われた。HIT 診断基準は以下のようである:(1)血小板減少の他の原因がない、(2)ELISA(酵素結合免疫吸着法)による抗血小板因子(PF4)抗体陽性(>0.5光学密度[OD]/mn )、(3)ヘパリン中止やダナパロイドナトリウムに置き換えた後に血小板数が回復。

・HIT は24人の患者で確定された(1.4% [0.8%-1.9%]);23人は、静脈内未分化ヘパリン(IVUH)で治療された 984 人に属し(2.3% IQ [1.4%-3.3%])、1人は低分子ヘパリンで治療された 738人に属した(0.14% [0.13%-0.4%])(OD=17.6; 95% 信頼区間, 2.4-131; p<0.0001)。HIT+ の患者群では、HIT が確定できなかった患者に比べて血小板減少が術後 7(範囲 6-9)日、 vs 3(範囲 3-5)日に起こっており(p<0.0001)、血小板数の動きが 2相性のパターンを示した。HIT+ 患者の 6人が動脈血栓塞栓事象を呈した(25% [7.7-42.3])。HIT スコアリング・システムの診断性能は低かった。

・HIT の確定例は、圧倒的に IVUR で治療された患者に発生した。血小板減少のタイミングと術後血小板数の変動パターンが HIT 診断に重要な要素である。全体的に心内血栓性事象の発生率は高いことが認められた。

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