腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術後の早期疼痛:定性的系統的レビュー

Early pain after laparoscopic inguinal hernia repair. A qualitative systematic review
Acta Anaesthesiologica Scandinavica Article first published online: 19 JAN 2012

・腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術の術後早期の疼痛は、他の腹腔鏡下手術のように独特な疼痛パターンと患者に関連した早期疼痛の予測因子があるかもしれない。本レビューの目的は経腹式腹膜前修復(TAPP)と完全腹膜外修復(TEP)の術後第1週以内の疼痛を特徴化し、早期疼痛の患者に関連した予測因子を特定することであった。

・定性的系統的レビューを行った。Pubmed、Embase、CINAHL、Cochrane データベースで TAPP 又は TEP の術後早期(第1週)の疼痛についての研究を検索した。

・14023 人の患者を伴う 71 件の該当文献を含めた。術後痛は第0病日にもっとも強く、主に VAS 上で13~58mm のレベルであり、3日後には低いレベルに低下した。TEP と TAPP を比較した場合、疼痛強度やその持続期間に差はなかった。TAPP 後には、腹部深部の疼痛(すなわち鼠径部痛、内臓痛)が表層痛(すなわち体性痛)と肩の痛み(すなわち関連痛)を上回った。早期痛の予測因子は年齢が若いこと、術前の実験的熱刺激に対する疼痛反応が高いことであった。さらに、エビデンスは、早期の疼痛強度は、腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術後の慢性痛の予測危険因子であることを支持している。

・TAPP と TEP 後第 1週の早期疼痛は術後第1日目にもっとも強く、疼痛パターンは主に深部の腹部痛である。術後の早期疼痛は若い患者で最も強く、術前の実験的熱刺激に対する疼痛反応が高いことで予測できる。

[!]:熱刺激に対する疼痛反応か、なるほど。疼痛に対する個人差を術前診察時に簡単に評価できる検査があれば、麻酔前検査に含めるとよいなあ~。

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